JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

今日は何燗?

2006年05月26日 | d-f

一昨日は『あんきも』のせいで(?)、飲み過ぎてしまいましたので、金曜の夜にもかかわらず、おとなしく自宅で飲んでおります。(けっきょく飲んでのかい!)

自宅で飲む良さは、好きな器を使えるということでしょうか。
ずいぶん前に『戦力外通知』で、多くの酒器をお蔵入りさせられた私ですが、それでもそこそこの数が現役であります。
もちろん、バカ高な作家ものの酒器などはほとんどありません。手になじむお気に入りのものを使っております。



皆さんは日本酒を飲まれるとき、冷やでいかれますか?燗でいかれますか?
もちろん、酒の種類にもよるでしょうね。
私は、『常温』ってやつが好きで、夏は温ーいやつ、冬は冷たいやつをよく飲みます。そのせいか酒器も徳利より、片口でやるのが多くなってしまいます。

日本酒の温度の話が出たところで、粋な言い方をお教えしましょうか。
燗には昔から、温度によって六つぐらいの言い分けがされています。
温度が低い順に紹介しますと
「日向燗」「人肌燗」「ぬる燗」「上燗」「あつ燗」「飛びきり燗」てなかんじ、何とも風情がある分け方じゃありませんか。ものの本では「何度ぐらい」なんてことが書いてありますが、雰囲気で使っちゃったほうが、なんとも格好いい。
冷やにも言い方がありますよ、今度は温度が高い順に
「涼冷え」「花冷え」「雪冷え」ときたもんだ。

一杯飲み屋で日本酒を飲むときに、注文に使うのはだめ、「なんだいこいつ、通ぶりやがって」てなことになりますので、あくまで飲み話の戯れ言にお使いください。

さて、日本酒に合うかは別として、今日の一枚は、タル・ファーロウを選んでみました。ヴァーブに残る彼のアルバムは、いづれも秀逸であります。やはり悲劇の天才ピアニスト、エディ・コスタとの、息のあったコンビが絶妙なのでしょうね。ハッと気がつくとピアノだったり、ギターだったり、境目が無くなってしまったかのような二人の演奏には、何度聴いても驚かされます。

TAL / TAL FARLOW
1956年3月録音
TAL FARLOW(g) EDDIE COSTA(p) VINNIE BURKE(b)
1.ISN'T IT ROMANTIC
2.THERE IS NO GREATER LOVE
3.HOW ABOUT YOU
4.ANYTHING GOES
5.YESTERDAYS
6.YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS
7.CHUCKLES
8.BROADWAY

追伸、
なぜ、エディ・コスタは、悲劇のピアニストと呼ばれるのか?
彼もまた、クリフォード・ブラウンと同じように、31歳の若さで自動車事故のため、命を落としたからであります。