JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

プチ5月病

2006年05月22日 | a-c

年に何度か、なんだか何もしたくない・・・というか、何も手につかない、そんな日がありませんか?
こんな効率の悪い日には、無理に何かをしようとすると、逆に大きな失敗につながったりします。
一種の「プチ5月病」みたいなものでしょうか。

まあ、こんなものは、酒飲んで、滅多に聴かない今日の一枚なんかを、ドーっとかけると、私の場合、明日にはケロッとどこかへ行ってしまうのですが・・・・

「名人というものは最悪のコンディションでよい成績をあげるそうである。何かするのにコンディションを気にするときりがないし、不平不満ばかり出るようになるので、最悪のコンディションも、つまずいた石の一種だと思えば、最悪のコンディションこそ、自分の踏み石になるのだ、と思ってしまうことである。」
糸川英夫先生のお言葉であります。

今まさに『5月病』という方もいらっしゃるのでしょうね。ちょっとした失敗とか、それこそコンディションの悪さが引き金なんでしょうけど、まさに踏み石にして頑張ってもらいたいものです。

さて、というわけで、今日の一枚は、2年に1度ぐらいしか聴かない一枚です。
まさに「フリー・ジャズ」と名付けられたこのアルバムは、ダブル・カルテットという特異な構成と冒頭のアンサンブルと、ハーモニック・ユニゾンだけを決めただけで、あとはソロイストがおのおの決めたという大ざっぱなやり方で、フリーな演奏が繰り広げられます。
私は、「フリー・ジャズが大好きだ!」と声高には言い切れません。
じっさい、このアルバムを半日聴いていたら、4年間は聴かなくてよいと思うかも知れません。もちろん、少し、内容的には違いがありますが、後期のコルトレーンも連続で聴くのには、リキが必要です。

ところが、今日みたいな日に、ドドドーっと聴くと、私の場合、へんにサッパリするんです。しいて言うなれば、強烈に熱いサウナに入った後みたいな・・・
ハハハハハ、これってやっぱり変ですかね。

けして、皆さんにお勧めはしません。でも1人1人の音、フリーでありながら微妙に刺激し合う演奏、そんなところに魅力を見いだせる方は、ぜひにもお聴きになってみて下さい。

FREE JAZZ / ORNETTE COLEMAN
1960年12月21日録音
ORNETTE COLEMAN(as) ERIC DOLPHY(as,bcl) DON CHERRY(tp) FREDDIE HUBBARD(tp) SCOTT LAFARO(b) CHARLIE HADEN(b) BILLY HIGGINS(ds) ED BLACKWELL(ds)
1.FREE JAZZ
2.FIRST TAKE

追伸、昨日の記事にturuさんよりコメントをいただきました。それに対する答えになっているとは思いませんが、偶然にも3日間アルト・サックス奏者(ドルフィーを含めれば4人)のアルバムが続きました。
個性的な4人ですし、それぞれ音楽性がかなり違うアルバムですので、それぞれの個性がきわだつのではないでしょうか。