JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

ウルフマン

2006年05月15日 | s-u


       ♪男はオオカミなのよ、気をつけなさい♪

我が大学時代の友、M君が大好きだったピンク・レディーのヒット曲であります。(ふっるー!!なんて曲だったけ?)

昨晩、就寝前に窓の外を見上げると、雲に見え隠れする月が.....
「ワウーーー!ワウワウーーー!」と吠えたくなるほど美しい。
しかしながら、いまさら寝る前にオオカミになったところで、ぶつけるところもなく、生えかけた牙はスーっと遠い彼方に埋もれてしまいました。(笑)


「狼男」が、月を見て変身するというのは、実際の東ヨーロッパ伝承のお話しにはない話だそうで、「言葉を話すオオカミ」というのが、本来の姿だとか(本来って、それすら作り話ですから)
旧約聖書にも、7年間、オオカミとして生活を続ける王、ネブカドネザルがいました。
スクリーンにはなんど出現したでしょうね。
私なんかが懐かしいのは、手塚治虫先生の「バンパイヤ」という漫画でしょうか。

若い頃、大好きな女の子と浜辺で月を眺めていたりすると、甘い言葉の一つも囁こうかと思うのですが、口からそんなものは出てきやしない。
彼女の肩の上で、抱き寄せようかどうしようかと迷う腕が宙を舞い、ただただ月明かりに浮かぶ彼女の顔を、ちらちら見るだけで時間が過ぎていってしまったものです。
月夜のオオカミならぬ、子羊のようでありました。(ほんとか?)

ともかく、昨晩の月は、そんなことをふと思い出させる、美しいものでした。

さて、今日の1枚は、狼男っぽく見えてしかたのないズート・シムズの「DOWN HOME」にしてみました。目の影と色合い、なんとなく「ウルフマン」に見えないですか?
これは、私の単なる思い込みですね。
内容は、まったく「狼男」が出てくるような感じではありません。
先日、紹介した「COOKIN !」もいいですが、このアルバムもまた、ズート・シムズの代表作です。
ズート・シムズもさることながら、ダニー・リッチモンドが光ってますよね、じつに爽快な一枚です。
月明かりなんかより、このアルバムを聴いたほうが、元気が出てきちゃいますね(ハハハハハ、ヘンな意味じゃなくてですよ。)

DOWN HOME / THE GREAT ZOOT SIMS
1960年7月録音
ZOOT SIMS(ts) DAVE McKENNA(p) GEORGE TUCKER(b) DANNIE RICHMOND(ds)
1.JIVE AT FIVE
2.DOGGIN' AROUND
3.AVALON
4.I CRIED FOR YOU
5.BILL BAILEY
6.GOODNIGHT SWEETHEART
7.THERE'LL BE SOME CHANGES MADE
8.I'VE HEARD THAT BLUES BEFORE