おかあちゃん牧師の日記

新船橋キリスト教会の牧師です!
日々の生活のこと、教会のこと、
家族のことなどを書いています!

千元札のたとえ

2017-03-09 21:35:39 | チャンピオンズ

今学期のChampions program(得勝者課程)は、
中学1年生で一クラス、
小学6年生で3クラスあります。

中学生の方は、「問題処理」
というテキストを使います。

小六の方は「真愛守門員」
というテキストを使い、
性教育をします。

六年生のプログラムで、
いつも師母が初めにする質問があります。

台湾では一番価値のある紙幣千元札を取り出し、
みんなに見せて聞きます。

「みんなこれほしい?」

みんな一斉に「ほしい~!!」と答えます。

すると師母、
以下のような質問を続けます。

「でもさ、たとえばこの千元札を
どぶに落としちゃったとするじゃない。
そしたらどうする?
それでもほしい!?」

みんなは一斉に答えます。
「ほしい!!」
「洗って乾かせばいいし。」
「千元には変わりないからね。」

「じゃあさ、もしこの千元札を
落としちゃって、
いろんな人がそれを踏みつけて、
くちゃくちゃになって、
しわしわになって、
汚くなっちゃったらどうする?」 

「ほしい!」
「くちゃくちゃでもしわしわでも千元だし。」
「銀行できれいなのに変えてくれるよ。」

「そう、じゃあ、
犬がこの上に糞をしちゃったらどうする?
糞まみれの千元札、
それでもほしい?」

さすがにほしいと手を上げる子どもはちょっと減る。
でも、大多数の子はそれでも手をあげる。

「洗えばいいじゃん。
洗って乾かす。
消毒して香水ふってさ。」 

「えーっ?みんななんでこんなになってもほしいの?」

「だって、千元の価値は変わらないもの。」


はい、ほしかった答えが引き出せました!

そう、価値は変わらない…。

みんなは千元札より、
うんと価値があるんだよ。
一人一人は価値ある存在として、
神さまがこの世界に送り出してくださった。
(公立の学校でもここまでは言ってもOK!)

成績が良かろうが悪かろうが、
顔がきれいでもそうでなくても、
背が高くても低くても、
そんな外見のことで人の価値は変わらない。

そして、たとえ家が貧しくても、
親が家で喧嘩ばかりしていても、
ひょっとしたら暴力を受けて来たとしても、
人に言えないようないたずらをされてきたとしても、
いい?みんなそれぞれの価値は変わらないんだよ。

千元札が、
外から何をされても
千元という価値は少しも目減りされないのと同じだよ。

みんなは価値ある存在なの。
まずはそれを忘れないでね。


まだ大人とは言えない幼い彼ら彼女らも、
ひょとしたら傷つけられてきた過去があるかもしれない。
そんなことを考慮しての導入です。

千元札のたとえ。
わかりやすいですね。(^^


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