毎日のできごとの反省

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何故中国は国際宇宙ステーションに参加しない

2020-09-01 15:16:19 | 支那大陸論

 この問いに皆さんは答えられるだろうか。或いは中共が国際宇宙ステーション計画に参加していないのを不思議に思わないのが、私には不思議である。中共は米露に続いて、有人宇宙飛行船を打ち上げた、宇宙開発大国である。しかも世界の工場と言われるくらい世界とのリンクは強い。孤高の国ではない。

 ヨーロッパや日本など、有人宇宙船の打ち上げすら行ったことのない、多くの国さえこの計画に参加している。宇宙飛行士や宇宙船についても各国は提供している。しかし、それを宇宙に運ぶ事ができるのは、一時はロシアだけだった。宇宙に人を送り込むことも可能なわずか3つの国の一つが参加しないのは不思議でなくて、何であろう。

 以前中共の宇宙船には外国(ロシア人)の手で打ち上げられた、猿に等しい中国人が乗っているのだと、このブログで書いた。それがその答えである。ソ連の崩壊で中共に雇われたロシア人が宇宙船の製造から打ち上げや運行まで行っているのだ。ソ連の崩壊と、中共の宇宙開発の開始が同時であることは、偶然ではない。ソ連の崩壊によってくいっばぐれたロシア人宇宙開発技術者が大量に中共に流れたのである。そして中国人宇宙飛行士というのは、単に米ソの昔ロケットで打ち上げられた、犬や猿と同じく、宇宙船に運搬されているのに過ぎない。

 つまり中共には、宇宙飛行士もいなければ、宇宙船を打ち上げる、自前の技術はない。国際宇宙ステーション計画に参加すれば、中国人宇宙飛行士は他の国の宇宙飛行士と共同作業をしなければならない。そうしたらインチキがばれるのだ。そんな事ができる人は中共にはいないのだ。冒頭の答えはこんな簡単な話なのである。日本にしても欧米にしてもロシアにしても、長い間の技術の積み重ねがあって先端技術がある。

 技術の積み重ねとは、ロケットの製造技術ばかりではない。教育、学術研究組織、下請けを含めた製造業、品質管理その他もろもろである。技術の基層と言うものは、それ以上に厚いものであり、構成に長い時間を要する。武漢ウイルス如きの漏洩の防止すらできない、管理のずさんな中共に、これらの基層が揃っているとは考えられない。

 その技術の長い年月の積み重ねがあって現在の宇宙技術があることを、多くの人は知らない。だから改革解放からわずか30年か40年で簡単に欧米の技術を取得する事ができるというのは、錯覚である。技術の歴史と裾野の広がりを忘れてはならない。日本やロシアですら、欧米の技術の歴史的蓄積に対しては、一歩遅れているのは自覚すべきである。ましてや、中共は論外である。

  ちなみに世界の工場と言われる中共の生産の実態を教えよう。生産に必要な設備は外国資本が導入して設置する。中共の「労働者」は外国資本の指導者の 指示によってロボットのように働くだけである。品質管理などのポイントは外国資本の徹底した指導による。こうして、中共の技術者は何のノウハウもなく、外国資本の指示に従うだけである。ちょうどチャップリンの映画に出てくる、オートマチックの工場でうろうろ働く労働者を想像したらよい。中共の技術者は工業技術のノウハウを何も得ていない。このことを認識しているから、いまさら「中国製造2025」などという言葉が生み出されるのである。

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2 コメント

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裾野が狭い (rakitarou)
2020-09-15 10:46:49
猫の誠さん、こんにちは 初めてコメントさせていただくプラモ好きのrakitarouです。
中国が国家基盤として宇宙開発の裾野が狭いという意見は納得できます。核開発においても自国産の車も作れない時代に核兵器を作ったのは米国・ソ連からイスラエルに渡った核技術者達が中国で開発・実験したからという噂はその通りと思います。
国民としては、中国には「とてつもなく賢い人」、「とてつもなく愚かな人」、そして無限に近い普通の人がいるのが中国という国だと思ってますが、社会全体としてはどうしてもやや低い方に流れて底上げには時間がかかるというのが本当でしょうね。(私個人としては今の共産党政権は嫌いなのですが、中国の文化や人はインド、イスラム系よりも好きです)
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コメントありがとうございます。 (猫の誠)
2020-09-15 19:51:55
中国人と言われる人々のうち、漢族が支配した時代は不幸な時代で、清朝のように非漢族王朝時代は、モンゴルやウイグルが独自文化を保持していた、自治が徹底していたと推定されます。
 また、京劇、支那服や各地の中華料理もルーツは満洲族由来のものであり、漢族の文化は案外残っていないと考えられます。
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