毎日のできごとの反省

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亀戸水神様に残された惨劇の跡

2019-07-03 00:19:06 | 東京の風景

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 亀戸天神様は有名です。しかし亀戸水神様は中々ご存じないでしょう。場所は東武亀戸線の亀戸水神駅下車です。そこから東京スカイツリーまで、乗車時間15分余りの便利なところにあるのです。しかし、亀戸水神駅のホームには、ここは亀戸天神ではありません、亀戸天神に行くには亀戸駅下車です、と書かれています( `ー´)ノ。マイナーなのです。水神様には鳥居と社殿はありますが、無人の神社です。

 しかし、この駅から徒歩20分あれば楽に亀戸天神様には行けます。さて亀戸水神駅で下車してしまって、亀戸天神に行くには、果たして再度電車に乗るべきか、歩くべきか、思案のしどころです。

 さてこの無残な写真は「水神森若人の歌」の碑です。水神様信仰を素朴に歌ったものです。赤茶けているばかりでなく、子細に見ると、角が破壊されて三角になつてしまい、碑の名前がかろうじて残っています。これは、昭和20年3月10日にB-29爆撃機が行った、10万人をこえる無辜の民衆を焼殺した東京大空襲の惨劇の痕跡です。東京都内には、注意すれば東京大空襲の痕跡は至る所にあります。古い石碑が赤茶けていれば、空襲で焼けたものと考えて間違いないのです。日本人は、広島・長崎の原爆投下の被災とともに、心に刻むべきでしょう。

 ちなみに3月10日というのは、日露戦争の奉天会戦でロシア陸軍に勝ったことに由来する、「陸軍記念日」です。この日を選んで大惨劇を起こしたアメリカ人の執念たるや凄まじいものです。小生は日米同盟堅持を主張する者ですが、このような事実は忘れ得ません。海軍記念日は5月27日ですが、この規模の空襲はおこなっていません。精強日本陸軍憎し、の心根が伝わってきます。戦後「海軍善玉論」がまかり通った淵源のひとつでもありましょう。