褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 グッドフェローズ(1990) 夢を実現した男のストーリー

2015年07月16日 | 映画(か行)
 30年以上前(小学生の時)のことだが、学校の先生から『君は将来は何になりたいの?』と聞かれたが、その時の俺の答えは『天皇陛下になりたいです!』。今、思い返しても俺って恐るべき馬鹿野朗だったことに我ながら驚きと恐怖を感じる。そんな素っ頓狂な夢を語っていた俺と同等なアホな夢を語りだす主人公の半生を描いた映画が今回紹介するグッドフェローズ。『俺は大統領よりもマフィアになりたかった』ハア~?と思うようなことを語りだす。しかし、この男が俺と違って偉いのは、しっかり夢を実現するところ。ちなみに本作は実話なだけに、マフィアの内部事情が興味深く描かれる。
 しかしながら、マフィアの内部事情なんて聞いても興味が惹かれない人も居るに違いないし、そんな人にとってはただ退屈な映画だと思われるかもしれない。しかし、観ている誰もが開始してから5分経過した時点では、すっかり本作に魅了されることになるだろう。

 
 少年時代からの夢だったマフィアになる夢を叶えた男の人生は本当に幸運だったのか?それでは簡単にストーリー紹介を。
 幼い頃よりマフィアの世界を見てきた、ヘンリー・ヒル(レイ・リオッタ)はやりたい放題のマフィアの世界に憧れを抱き、念願が叶ってニューヨークのブルックリンを牛耳るマフィアであるポーリー(ポール・ソルビノ)の組織に加わることに成功する。
 やがてヘンリー(レイ・リオッタ)は組織内でジミー(ロバート・デ・ニーロ)やトミー(ジョー・ペシ)達と仲間になり、彼らは数々の悪事に手を染める。そして、ヘンリー(レイ・リオッタ)はカレン(ロレイン・ブラッコ)と結婚し、マフィア稼業も順調に運んでいた。
 ところがある日のこと、ケネディ空港で600万ドル強奪事件が発生する。ジミー(ロバート・デ・ニーロ)が首謀となってヘンリー(レイ・リオッタ)も関わっていた事件なのだが、そのことを切っ掛けに次第に歯車が狂っていく・・・

 ヘンリー(レイ・リオッタ)、ジミー(ロバート・デ・ニーロ)、トミー(ジョー・ペシ)の仲良し3人組が前半はやりたい放題の大暴れ。殴りまくり、蹴りまくり、刺しまくり。特にトミー(ジョー・ペシ)に関しては、気に喰わぬことがあると、一瞬で拳銃をぶっ放す。なんせ軽い冗談も通用しない奴だから近くにいるだけで怖い。
 しかし、この映画は次から次へと色々な出来事がテンポ良く出てくる。脅迫、賄賂、殺人、家族、麻薬、人種・・・等、非常に中味が濃い~映画。ロックな音楽はセンスが良く、重厚なノリと笑いのサジ加減も抜群なだけに娯楽を求める人にも充分に楽しめる。
 マフィア映画が好きな人、バイオレンスタッチの映画が好きな人、実話のストーリーが好きな人、一見したところ観る人を選ぶような映画に思えるが、けっこう万人受けする映画。今回はグッドフェーローズをお勧め映画として挙げておこう

グッドフェローズ [DVD]
レイ・オッタ,ロバート・デ・ニーロ,ジョー・ペシ,ロレイン・ブラッコ,ポール・ソルヴィー
ワーナー・ホーム・ビデオ


グッドフェローズ [Blu-ray]
ロバート・デ・ニーロ,レイ・リオッタ,ジョー・ペシ
ワーナー・ホーム・ビデオ


 監督は今や巨匠的存在であるマーティン・スコセッシ。本当に名作、傑作が多数。狂気の人間を描かせると本当に凄い映画を撮る。今回はお勧めとして彼には珍しいブラックコメディのアフター・アワーズを推しておこう。

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2 コメント

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チンケな密告屋 (zebra)
2015-07-19 08:44:23
もう2年くらいになりましたが 見ました。 友達がデニーロ好きだから 見せてみようと思ってます。内容自体は充実してよかったですよ^^

 そういえばタイトルの”グッド・フェローズ”とは ”いい奴ら”という意味らしい・・・

 悪行三昧の彼らのどこが ”いい奴ら”なのか タイトルに皮肉のセンスがうかがえる

 もうひとつ 何だこりゃ、と感嘆したのがバックミュージック。

強奪事件にかかわった者たちが次々と 死体で発見されていくのだが そのバックで流れてた音楽が ビックリ

 エリッククラプトンが在籍していたバンド デレク&ドミノスの「愛しのレイラ」

 それも ギターサウンドの前半ではなく シンセサイザーの後半のさわやかさを強調したメロディが流れとる・・・

https://www.youtube.com/watch?v=sw01019P19g


>ロックな音楽はセンスが良く、重厚なノリと笑いのサジ加減も抜群なだけに娯楽を求める人にも充分に楽しめる。
 個々の部分よくわかります!ボクもそう感じた。


ただね~ ヘンリーはチンケなハンパもんな言動が目立つんですね~

幼い頃から目を掛けて もらってたポーリー親分の忠告を無視して麻薬売買に手を染め、自らも麻薬に溺れ

 ポーリーにウソをついて麻薬やったコトで縁切りされて ・・・それでも 昔のよしみで 餞別にお金くれたのに・・・

(3000ドルぽっち・・・それだけ・・・これじゃ 棺桶も買えやしない)と、グチる

ポーリー親分も 決してほめられた人物ではないが デニーロ演じたジミーやジョー・ペシ演じたイカレ野郎トミーと比べれば まだまともだった・・・

ラスト、郊外の新興住宅地にある家の玄関から、
サエないローブ姿で新聞を取りに出てくるヘンリー。

全てが思うがままだったかつての暮らしも、今では遠い昔。「クソ面白くない」とつぶやくヘンリー・・・
 ディープさん どう思います?
生きながらえる道を選ぶなら いままでの生き方は捨ててあたりまえ。"クソ面白くない"と思うなら 仲間の手にかかって死んでたほうが幸せだったんじゃない・・・

見ててヘンリーは一般人でも裏社会の人間にしてもチンケなハンパ者にしか思えませんでした。
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zebraさんへ (ディープインパクト)
2015-07-19 16:30:48
 ヘンリーは本当に中途半端ですよね。でも映画は時に大して歴史に残っていない人間を映画として扱うことが多々ありますよね。スパルタカス、ウィリアム・ウォレスなど。彼の生き方は最後はあんな感じで終われば良いと思います。
 天才は早く亡くなるけれど、凡人はしぶとく生き延びる。よく描かれている映画の王道的な結末だったと思います
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