褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 崖っぷちの男(2012) 滑ったら即死のサスペンス

2022年07月17日 | 映画(か行)
 タイトル名がまるで俺の日々の状況を表しているような嫌な気分になる映画崖っぷちの男。本作の主人公は超高層ビルの窓の外に出て、幅が約30センチの出っ張りから今にも飛び降り自殺をしようとしている場面が本作の上映時間の多くを占める。飛び降り自殺をしようとしている男を見るために多くの群衆は集まるのだが、なかなかこの人騒がせな男が飛び降りない。果たしてこの男の目的は何か、それともただの狂人か。
 今にも飛び降り自殺しそうな男が出ずっぱりでハラハラドキドキするような展開が続くだけでも面白そうだが、実は本作の裏に隠されたテーマは貧乏人の金持ちに対する恨みが込められている。群衆の野次馬の中に気が狂っているだけに見える奴もいるが、これが中々出番は短くても映画の中で重要な役割を果たしている。

 さて、全く先は読めないし、驚きの連発を味わえるストーリーの紹介を。
 元刑事であるニック(サム・ワーシントン)はダイヤモンド強奪の罪で刑務所に収監されている。そこへ同僚の刑事であるマイク(アンソニー・マッキー)が訪れ、ニックの父親が危篤であることを知らされる。マイクの計らいでニックの父親の葬式のために、その時だけニックを刑務所から出してやる。
 しかし、葬式の場でニックは弟のジョーイ(ジェイミー・ベル)と殴り合いの喧嘩をし、どさくさ紛れに警官の拳銃を盗んで逃亡する。そしてニックは高級ホテルのルーズベルトに泊まると見せかけて、高層階から飛び降り自殺をしようとする。その場に居た群衆が騒ぎ、警察も到着するのだが、ニックは交渉人として女刑事のリディア(エリザベス・バンクス)を呼び出す。ニックとリディアの交渉は単なる飛び降りるか、飛び降りないかの話ではなく、更にはニックは無罪を訴えるためだけにリディアを呼び出したのではなく、その間にニックはある作戦を実行しようとしていたのだが・・・

 卑怯な手に引っかかり、濡れ衣を着せられて刑務暮らしを強いられてしまう崖っぷち男。高級ホテルの高層から脚を滑らせたら人生終わりだが、果たしてこの自ら崖っぷちに飛び込んだ元刑事は、この狭い空間で一体どのような方法で無罪を証明するのか。ニックが崖っぷちの状態はもちろんハラハラドキドキさせるのだが、それ以上にハラハラドキドキさせるのが、弟のジョーイとその彼女のアンジェラ(ジェネシス・ロドリゲス)の方。特にジョーイは見た目からして頼りなさそうなので、こいつらの方が危険な状態がずっと続いているように見えた。
 しかし、本作はスリルはもちろんだが、色々と意外性を見せつけるので驚きの連発。ニックが崖っぷちに追い込まれるほど騙されるのは気の毒だが、観ている我々も最後まで騙される。簡単には権力や金持ちに屈しないアメリカ人の誇り、そしてアメリカ人の家族の結束も頼もしい映画崖っぷちの男を今回はお勧め映画に挙げておこう







 

 

 

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