褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 戦場にかける橋(1957) 日本人の武士道、イギリスの騎士精神、アメリカ人のヤンキー魂

2009年10月04日 | 映画(さ行)
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 戦争映画というのは面白いしかし、そこにヒューマニズムを叩き込んだ作品は少ない戦闘シーンの面白さを取り上げられる事が戦争映画には多いが、僕は戦争という人間の命がかかった場面での生きるか、死ぬかといった緊張場面にこそ本来の戦争映画の意義があると思う
 そういう意味では大いなる幻影は流石は名作
 最近ではクリント・イーストウッドが描いた硫黄島二部作硫黄島からの手紙も死を覚悟して戦う日本兵の姿に戦場にいる緊張感が物凄く伝わってくる名作と言っていいだろう
 大軍を敵に回して、一人で戦いを挑み俺は強いんだというようなアクション・ヒーロー的な映画を僕はあんまり好きではない
 今回紹介する戦場にかける橋は、運動会でよく流れるクワイ川マーチが有名だけれど、この映画は戦争の愚かさを描いている点も良いけれど、日本人、イギリス人、アメリカ人の考え方の違いが描かれている点を僕は気に入っている
 迫力ある戦闘シーンを想像してしまうと、ガッカリすることになるけれど戦争という生きるか、死ぬかの中での人間ドラマとしては素晴らしい作品だと思う
 監督はアラビアのロレンスライアンの娘ドクトル・ジバコのような、まさに映画のスクリーンの大画面を活かす映画を撮らせたら1番かもしれないデヴィッド・リーン
 この映画でもジャングルの中が舞台なのにそれを感じさせない大自然が描かれているのが凄い
 それでは戦場にかける橋を紹介しよう

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 第二次世界大戦の中、ビルマ(現・ミャンマー)とタイの国境付近にある日本軍の捕虜収容所に大量のイギリス軍の捕虜がやって来た
 すでに、アメリカ人捕虜の本当は二等兵に過ぎないのだが、自分で中佐と身分を偽っているシアーズ(ウィリアム・ホールデン)が居た彼は隙を見つけては脱走しようと目論んでいる

 ニコルソン大佐(アレック・ギネス)率いるイギリス人捕虜たちが、この収容所に来させられた理由は、ラングーン(ビルマ)とバンコク(タイ)間にクワイ川を渡る鉄道の橋を作るための作業員を補充するためただ/ee_1/}

 そんな日本軍の捕虜収容所の責任者である斉藤大佐(早川雪洲)は、ニコルソン大佐(ギネス)にイギリス軍の捕虜すべてに作業に当たるように命令するが、ニコルソン大佐(ギネス)はジュネーブ条約(捕虜の扱いに関する条約)を盾に、将校以上の者は橋を作る作業に参加出来ないと頑ななまでに斉藤大佐(早川雪洲)の命令を受けない
 斉藤大佐(早川雪洲)はニコルソン大佐(ギネス)をリンチした上に、営倉にぶち込む

 斉藤大佐(早川雪洲)は三浦中尉(勝本圭一郎)に、イギリス人捕虜たちを使って、橋を作る指揮官に命令する
 しかし、サポタージュ作戦を装うイギリス人たちのおかげで、いっこうに作業が進まないついに斉藤大佐(早川雪洲)は三浦中尉(勝本圭一郎)に代わって自らが作業の指揮をすることになる
 実は橋を作るのに期限があり、その期限に間に合うか斉藤大佐(早川雪洲)は焦っていたのである

 そんな時、アメリカ人のシアーズ(ホールデン)は仲間を連れて脱走した自分が橋作り作業をさせられるのは、非常に迷惑だとばかりに脱走したのであるが、仲間は死んでしまいシアーズ(ホールデン)は逃亡するのにすっかり疲れ切っていたが、地元の村人の助けを受ける事になった
 すっかり体力が回復したシアーズ(ホールデン)は一人で船をこぎ、ついにイギリス軍の病院に辿り着いていた

 その頃、斉藤大佐(早川雪洲)は自分が指揮をしてもいっこうに進まない橋を作る作業が進まないのに苛立っていた
 ついにニコルソン大佐(ギネス)を自分の部屋に呼んで食事を振舞うが、ニコルソン大佐(ギネス)は食事に手を付けないイギリス人の誇りがそこには見る事ができる
 橋作りの期限が切迫していた斉藤大佐(早川雪洲)はついにイギリス人たちに休日を与えることを、そして将校以上の者にも宿舎へ帰すことにしたこれは、苦肉の策だった

 ニコルソン大佐(ギネス)の頑固なまでの態度に斉藤大佐(早川雪洲)が折れた事を知ったイギリス人たちは自分たちが勝ったかのように喜んだ
 それとは対照的に捕虜に頭を下げざるを得なかった斉藤大佐(早川雪洲)は屈辱にまみれていた

 しかし、意外にもニコルソン大佐(ギネス)が橋作りに協力してきたそれも、斉藤大佐(早川雪洲)達にアドバイスするほどである
 ここにおいて橋を作る指揮官はニコルソン大佐(ギネス)に委ねられることになった早速、橋を作ろうとするが、自分の部下たちがすっかりサポタージュ作戦によって軍人の心意気を失くし堕落していることに気付いた
 そこでニコルソン大佐(ギネス)は捕虜となっている自分の部下たちに橋を作ることによって軍人としてのやる気を出させようとしたこの作戦がまんまと成功し橋は期限に出来上がった
 斉藤大佐(早川雪洲)はニコルソン大佐(ギネス)の態度を見てイギリス人に日本人の武士道精神を見つけたのである

 ニコルソン大佐(ギネス)は部下たちに言うこの橋を作ったことが後々に歴史に残る偉業として残るだろうと

 その頃、シアーズ(ホールデン)は、早くアメリカに帰りたがっていたが、イギリス軍のウォーデン少佐(ジャック・ホーキンス)から、鉄道の橋を爆破するのにその場所を知っているのはシアーズ(ホールデン)だけということで、協力を要請されたつまり道案内人の役割を頼まれる
 シアーズ(ホールデン)は乗り気でなかったが、自分の身分の偽りがばれてしまい、結局協力することになる
 そしてウォーデン少佐(ホーキンス)とシアーズ(ホールデン)達は、シアーズ(ホールデン)が脱走の途中に辿り着いた村に行く事になり、その村人を案内人としたクワイ川に架けられた橋を爆破するために向かう
 一体何のためにシアーズ(ホールデン)は、この橋の爆破作戦に参加しないといけないのか疑問に感じるアメリカ人のシアーズ(ホールデン)にとっては、橋の爆破作戦はどうでもいい事だった

 しかし、結局シアーズ(ホールデン)は橋の爆破作戦に参加させられるそしてついに、自らが橋に爆発物を付けることに成功するが・・・
 ラストシーンの戦争の狂喜を感じる場面は映画を観てください

 まさにイギリスの騎士道精神が描かれている監督がイギリス人だから、イギリスの立場から描いているのは仕方が無い事だろう
 そんな騎士道精神に対して、日本人の武士道精神に似たものを感じたイギリス人と日本人の交流、そしてとにかく行動あるのみのアメリカ人のヤンキー・スピリッツを描いている点で面白かった
 そしてやっぱり最後のシーンだけれど、ここに戦争というのがいかに愚かだという事がわかるね
 イギリス人とアメリカ人は本来、同盟国なのに殺し合いをしてしまうそして、自分たちの誇りだった橋はいったい何だったのかということに気付いた時にはもう遅い
 イギリス人のプライドが何処かへ吹っ飛んでしまったねまさに戦争は敵も味方も区別がつかなくなる恐ろしい事だということがこの映画からわかるね今回、改めて戦場にかける橋を観て素晴らしい反戦映画だということがわかった

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