褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 遠い夜明け(1987) 南アフリカ共和国のアパルトヘイトを描く力作

2008年08月29日 | 映画(た行)
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 オリンピック(この話ばかりだね)を、毎回見ていると黒人の運動能力の高さに驚くことが、多々あるね
 特に陸上競技の黒人の活躍度は凄いもし、水泳に黒人が出てくれば、世界新記録のオンパレードになるかもしれない黒人に対する差別問題はアメリカでは大きな問題で、今でも黒人問題を抱えているだろう
 しかし、現在では撤廃された南アフリカ共和国アパルトヘイト政策という世界でも最低の政策があったのを、今の20歳台前半の人々は知っているのかな

遠い夜明け

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 今回は南アフリカ共和国のアパルトヘイト政策に立ち向かった人たちの遠い夜明けを紹介しようこれは、実話を基にした作品なので説得力もある
 監督はイギリスのリチャード・アッテンボロー、他にガンジーという映画も撮っているし、時々俳優としても出ている有名なところでは、古くは大脱走、チョッと前はジュラシック・パークに出演していた
 冒頭のシーンで早朝から、黒人の移住区に白人が戦車で乗り込んでくる片っ端から、白人達が銃で黒人を撃ちまくる
 新聞記者である白人のドナルド・ウッズケヴィン・クライン(画像下左)は、この事を白人の軍隊を英雄的な形で記事にした

 そこへ、黒人女性が怒り心頭でウッズ(クライン)の元にやって来た、その女性は黒人解放論者のスティーブン・ビコデンゼル・ワシントン(画像下)と会う事を勧める
 
 ドナルド(クライン)は、ビコ(ワシントン)に対して、良いイメージを持っていなかった逆にビコ(ワシントン)という人物を噂では、白人に対して危険人物であると思っていた
 そして、今は自由に活動できないビコ(ワシントン)の元へドナルド(クライン)は会いに行くそこでの、ドナルド(クライン)が持ったビコ(ワシントン)の印象は、噂とはまるで違って知性にあふれ、また白人を敵として見るのではなく、黒人と白人の共同した世界を理想とする人物である事がわかったそして、ビコ(ワシントン)はドナルド(クライン)に黒人の現状の生活を見せたり、聞かせたりした。そして、その内にビコ(ワシントン)とドナルド(クライン)の間には友情が目覚める
 しかし、南アフリカの警察は酷いビコ(ワシントン)が、公の場で黒人と白人が協調して生きていくことの重要性を説く映画には時々このような名演説シーンがあるね
 しかし、残念ながら警察はビコ(ワシントン)に対して更なる規制を設けて、行動範囲を狭めてしまうのだったこの事によりほとんど、一歩も外へ出られなくなるビコ(ワシントン)、またドナルド(クライン)もビコ(ワシントン)のカリスマ性を記事にしたり、南アフリカ共和国の警察のトップにも会いに行き、アパルト政策の無能さを熱く語るのである

 しかし、ビコ(ワシントン)は黒人が伝染病で隔離されている事を知り、しかも手当ても受けられない状態であることに警察の目をかいくぐって、その黒人達のもとへ行こうとするが、警察の検問に引っ掛かってしまい、警察へ連れて行かれるそして、ビコ(ワシントン)は全裸のまま警察から暴行を加えられ死んでしまう
 その事を知った、ドナルド(クライン)はビコ(ワシントン)の葬儀の集会に行くそこで、ビコ(ワシントン)の黒人解放運動が広まっている事を実感する。
 しかし、ビコ(ワシントン)を称える記事を書いているドナルド(クライン)にも危機が迫っていた警察はドナルド(クライン)を家から出せないように規制してしまう
 このような規制のもとで、ドナルド(クライン)はビコ(ワシントン)のことを、膨大な記録として残していく
 そして、ついにドナルド(クライン)にもこのままではビコ(ワシントン)と同じ運命を辿る事になりそうだそこで家族を説得して、故郷を捨てて南アフリカを脱出して、イギリスに亡命しビコ(ワシントン)のことを本として出版する事を決意する
 ここからの脱出劇はサスペンス映画のようになっていて、ハラハラドキドキの連続
 最後は南アフリカ共和国を、眼下に観ながらで脱出することに成功する
 ラストシーンはドナルド家族を乗せたの後方を映しながら終わるが、その時画面下に黒人解放論者として、死亡した人の名前やその死んだ理由が書かれている当然その中にスティーブン・ビコの名前も書かれていた1977年に死んでいるまた、死亡している人の多いことに驚くね
 このような勇気ある行動を起こし、死んでいった人たちに対し、僕は絶賛を惜しまないそして、この映画が製作されたのが、1987年だから、まだアパルトヘイト政策が、行われている時だ
 そして、今ではアパルトヘイト政策は無くなり黒人の大統領が誕生するまでになったしかし、今の南アフリカの現状は果たして・・・まだ色々な問題がアパルトヘイト政策の傷跡として残っているみたいだね
 実はこの映画を最初に観たのが、高校生の時僕は社会は得意科目だからねアパルトヘイト政策のことは知っていたけれど、黒人が平気で殺されている現実までは知らなかった確かにアパルトヘイト政策は過去の産物になりつつあるが、世界史上でこのような政策があったことを歴史から絶対に消してはいけないみんなもこの映画は絶対に観てくださいきっと、何かを感じるはずです
 それと、この映画を観る前に地図帳でレソト王国という国が何処にあるか前もって知っておいた方が良いね南アフリカ共和国を眺めていれば、わかるはず

南アフリカ 白人帝国の終焉―ポスト・アパルトヘイトと民族和解のゆくえ
福井 聡
第三書館

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