チームを組んで大金強奪を企む犯罪映画というのはハリウッドのみならず昔からたくさん撮られてきた。まさにその分野において映画史に燦々と輝く名作が今回紹介するアスファルト・ジャングル。ちなみにタイトルの意味は、ジャングルで野生の動物が生存競争を繰り広げているのに引っ掛けて、人間の弱肉強食の世界を浮き彫りにする大都会のこと。本作に登場する強盗団やそこに関わってくる人物などが、まさにアスファルト・ジャングルの世界で負け犬に成り下がっているいる連中が大半。どいつもこいつもクズみたいな奴ばかりだが、どん底から這い上がるために宝石を強奪しようと目論むストーリー展開が繰り広げられる。
まあ、正直な感想として強盗シーンからして大してスリルを感じないし、そもそもこの強盗計画が綿密さから程遠くて適当すぎる。しかも最初から仲間割れしているようにチームワークがボロボロ。サスペンス的な楽しみを求めると大して面白くない映画に思える。
しかし、本作の特徴は登場人物達のキャラクター設定が丁寧に描かれていること。普通に見れば悪人だらけの登場人物だが、こいつ等がチョッとした瞬間に良心を見せたりするから憎み切れない。 善悪を併せ持つ人間描写のお陰で、破滅へ一直線に向かっていく強盗達の結末は非情なタッチで描かれているが、観終わった後には複雑な余韻が残る。
さて、負け犬たちが一発大逆転を狙って、更に落っこちていくストーリーを簡単に紹介しよう。
パトカーが走り回っているアメリカのある大都会において。刑務所から出所したドク(サム・ジャッフェ)は早速賭博場へ向かい、宝石強盗計画を賭博業者のコビー(マーク・ローレンス)に打ち明ける。資金提供者として弁護士でありながら暗黒街を牛耳るエマリック(ルイス・カルハーン)、腕っぷしが強いディックス(スタンリー・ヘイドン)を用心棒、更に金庫破りのルイ(アンソニー・カルーソ)、運転手としてガス(ジェームズ・ホイットモア)を仲間に引き入れる。
手ごまは整い、計画もバッチリでいよいよ宝石強盗を実行に移し、宝石を盗み出す事に成功するのだが・・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/atten.gif)
この強盗のメンバー達だが、借金まみれ、生活苦と悲惨な状況に陥っている奴ばかり。まあ、それぞれに諸事情があるのだが、それにしても人生に再起をかける方法が強盗しか思いつかないとは本当に困った奴等だが、もう少しマトモに働けよ!と思ったのは俺だけではあるまい。だいたい負け犬になる前にもっとマシな選択はなかったのか?とか、何でまた強盗!?と思ったり、今からでも真面目に働けよ!と観ていてツッコミたくなったが、まあ一発大逆転の発想がアメリカ人らしいと言えばそれまでか。
しかし、この映画の真骨頂は強盗シーン以降だろう。強盗に関わった人間達に天誅を降すような破滅っぷりの様子、結末に色々な想いが重なる。ダメな時は何をしてもダメだよね~とか、カネって人間をダメにするよね~とか、アメリカ人って個人の能力は高くてもチームワークが悪いよね~とか、日本も一極集中じゃなくて地方創生が大切だよね~・・・等などを思わせる。そんな訳で犯罪映画から人生訓を感じてしまう俺の頭の中って、どうかしてるんじゃないか?と不安になったりする。それはさておき、そう言えば本作にはまだ大して有名ではなかった時のマリリン・モンローが出演していたんだった。
なんとかして大金持ちになりたいと思っている人、故郷を省みずに都会に出たがっている人、昔の事を何時までもクヨクヨ考えている人には映画アスファルト・ジャングルを今回のお勧め映画として挙げておこう![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_warai.gif)
監督はジョン・ヒューストン。骨太のタッチが魅力的な監督さん。ハンフリー・ボガード主演のマルタの鷹、黄金、ジャック・ニコルソン主演の女と男の名誉がお勧めです。
まあ、正直な感想として強盗シーンからして大してスリルを感じないし、そもそもこの強盗計画が綿密さから程遠くて適当すぎる。しかも最初から仲間割れしているようにチームワークがボロボロ。サスペンス的な楽しみを求めると大して面白くない映画に思える。
しかし、本作の特徴は登場人物達のキャラクター設定が丁寧に描かれていること。普通に見れば悪人だらけの登場人物だが、こいつ等がチョッとした瞬間に良心を見せたりするから憎み切れない。 善悪を併せ持つ人間描写のお陰で、破滅へ一直線に向かっていく強盗達の結末は非情なタッチで描かれているが、観終わった後には複雑な余韻が残る。
さて、負け犬たちが一発大逆転を狙って、更に落っこちていくストーリーを簡単に紹介しよう。
パトカーが走り回っているアメリカのある大都会において。刑務所から出所したドク(サム・ジャッフェ)は早速賭博場へ向かい、宝石強盗計画を賭博業者のコビー(マーク・ローレンス)に打ち明ける。資金提供者として弁護士でありながら暗黒街を牛耳るエマリック(ルイス・カルハーン)、腕っぷしが強いディックス(スタンリー・ヘイドン)を用心棒、更に金庫破りのルイ(アンソニー・カルーソ)、運転手としてガス(ジェームズ・ホイットモア)を仲間に引き入れる。
手ごまは整い、計画もバッチリでいよいよ宝石強盗を実行に移し、宝石を盗み出す事に成功するのだが・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/atten.gif)
この強盗のメンバー達だが、借金まみれ、生活苦と悲惨な状況に陥っている奴ばかり。まあ、それぞれに諸事情があるのだが、それにしても人生に再起をかける方法が強盗しか思いつかないとは本当に困った奴等だが、もう少しマトモに働けよ!と思ったのは俺だけではあるまい。だいたい負け犬になる前にもっとマシな選択はなかったのか?とか、何でまた強盗!?と思ったり、今からでも真面目に働けよ!と観ていてツッコミたくなったが、まあ一発大逆転の発想がアメリカ人らしいと言えばそれまでか。
しかし、この映画の真骨頂は強盗シーン以降だろう。強盗に関わった人間達に天誅を降すような破滅っぷりの様子、結末に色々な想いが重なる。ダメな時は何をしてもダメだよね~とか、カネって人間をダメにするよね~とか、アメリカ人って個人の能力は高くてもチームワークが悪いよね~とか、日本も一極集中じゃなくて地方創生が大切だよね~・・・等などを思わせる。そんな訳で犯罪映画から人生訓を感じてしまう俺の頭の中って、どうかしてるんじゃないか?と不安になったりする。それはさておき、そう言えば本作にはまだ大して有名ではなかった時のマリリン・モンローが出演していたんだった。
なんとかして大金持ちになりたいと思っている人、故郷を省みずに都会に出たがっている人、昔の事を何時までもクヨクヨ考えている人には映画アスファルト・ジャングルを今回のお勧め映画として挙げておこう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_warai.gif)
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監督はジョン・ヒューストン。骨太のタッチが魅力的な監督さん。ハンフリー・ボガード主演のマルタの鷹、黄金、ジャック・ニコルソン主演の女と男の名誉がお勧めです。