ちょっとした因縁があって2009年にビヤイストックで買った本です。 'La tero, kiu volis forflugi'。日本語に訳すと’飛び去りたかった土地’です。内容は人類の出現から社会の発展そして、成熟した社会となってゆく、つまり人類の進歩の歴史というものが描かれています。噺はは若いロシア人二人の共著です。
どうして飛び去りたいのか理解できず幾度か期間をおいて読み返しました。そしてこれはロシア人にしか理解できないのではないかと思い始めたのでした。
ロシアの歴史は帝政ロシアの転覆。全く制度の違った共産主義政治。共産主義による独裁。その独裁をひっくり返して現在に至る。だが、いまプーチン政権は独裁的政治を行っています。
古い政治体制を徹底的に排除し、新しいもを作ろうとする考えがあるなら、この噺もうなずけると最近思っています。
もう一遍、' Vojo laux maro' という作品があります。
この二人の作品をその後また1冊買いました。
'Sxipeto Narko':ちっちゃな船ナルコ。見捨てられた小さな船の絵本です。
絵本に載っている人形はアンナの作品です。
いずれの本のお話も暗いと感じます。希望があると伝えているようにも感じますが、その希望が私にははっきりと見つけられない!
最近激しいデモがロシア各地で繰り広げられているとニュースが伝えています。そこでこの本のことを思い出したのでした。