熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

大フィル定期演奏会

2006年10月13日 | コンサート

402回目!にして初参上の定演…
歴史あるオーケストラなのですね。
大植さん人気で超満員。立ち見も。
ずいぶん前に取った貴重なチケット、必死で行きました。

大阪 ザ・シンフォニーホール
指揮:大植 英次
独奏:長原 幸太(ヴァイオリン)、秋津 智承(チェロ)
ブラームス/ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための協奏曲
イ短調 作品102

休憩 

チャイコフスキー/交響曲 第5番 ホ短調 作品64

今回のブラームスはまったく知らない曲。
渋い、ろう長けた大人のコンチェルトという印象。
秋の夜長に向いてるかも。

寝不足にもかかわらず、しみじみと味わいましたよ。
VnとVcが対話しているのだけど、浮かれてもいないし喧嘩でもないし、
と思っていたら、解説によると仲直りの話し合いなんだそう。
そういえばそんな感じ。

ブラさんはドヴォさんと仲良しと聞いたけど、
ブラさんの方がずっと古風で昔の人に感じる。

通称チャイ5はドシロウトのワタシでもお馴染み。

このホールが出来てしばらくしてバブル景気、
メセナ、メセナで世界の大物公演が目白押しだった20年近く前…
軽佻浮薄な時代にすっかり同化されたおバカなワタシは、
日本のクラシックなんて聴けない!と勝手な思い込みをしてまして…

まさに猫に小判なのに、時には高価なチケット買って行ってましたね。
(まったくクラシックファンでもないのに。)
その時の世界的大物の演奏と比べても、今回の演奏は引けを取らないのではと思った。
ドシロウトのワタシがいうのもおこがましいですが。
テレビ放送するそうです。いつかしら。

その昔、初めて生で聴いた時、2楽章で号泣してしまった。
(こういう時困るよね。音がしてはいけないので、バッグをゴソゴソもままならない。)
ワタシの初耳号泣曲の一つ。
ちなみに他はカバレリア・ルスティカーナ、ホルストのジュピター…
今考えると30代のころ、忙しすぎて頭ちょっとおかしかった。

今回も2楽章に胸がいっぱいに。
あざといまでに落としどころがあるというか、大衆的というか…
と思いつつ、ズブズブにハマるのも快感。
それにしても弦がほんとうにキレイでした。
ここで、疑問が・・・
前曲で首席コンマスとチェロがソロだったので出演されてない。
後ろに潜んでいらっしゃるかどうかは見えません。
他の方がコンマスや首席。その差はどうなのでしょうね。

弦といえば、楽器の配置が変っていて、コントラバスが奥のひな壇にずら~っと並んだ。
いつもなら余り目立たないのに真正面!
たまにはチェロ1ダースくらい、ひな壇に登らせて…というのはあり得ないよね。
それにしてもステージ狭くて大変そう。
お蔭さまで交響曲の醍醐味を存分に堪能できましたけど。

立派になった古い友達に会ったような懐かしい時間はあっという間に過ぎ去った。
帰っても興奮が醒めず、眠いはずなのに寝つきがヒジョウに悪かったです。