熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

チェロアンサンブルの愉しみ

2005年12月19日 | コンサート


上記のタイトルのコンサートへ行った。

昨日の京都は午前中、雪が積もっていたそうだ。
朝、六甲山も白く積もっていたもんね。
京都府立文化芸術会館の室内楽向きな小さなホールだった。
きびしい冷え込みの中、補助椅子、立ち見の大盛況。
ワタシの席もほぼ最後列の真ん中だがギリギリ買えてよかった。

聴きごたえのあるチェロのフルコースを堪能した感じ。
それも珍しい食材や料理法も取り入れ、趣向を凝らしたヌーベルキュイジーヌかな。
タイトルどおり心から愉しませて頂き、うれしくて夢み心地で帰ってきた。
(寝てたわけではないのよ。ちょっと遠いけど観察してました。)

ヴィヴァルディでスタートした時、つい先日のコンサートでキラキラした音のする演奏がバロックらしくて印象的だったせいか、チェロだけだとちょっと重い感じがしてしまった。(ヴィブラートかなりかかってました。)

聴きなれないティッチャーティは詳細不明の人らしい。
教材的な曲を残していて、今回のはバッハ風とハイドン、モーツアルト風の二つ。
パロディみたいにそれ風でおもしろいっ!

2人、3人、5人と曲によって編成が違った。

ソロ部分も5人が満遍なく担当で、席替えがあったり進行もご苦労さまです。
チェロの音色はそろえる様に弾いているそうだけど、やはり音に個性があり大変興味深い。

知っている曲のせいもあるのか、有名な“チャイコ”の“アンカン”(と呼んでいるそう)はしびれました。藤森氏がソロ部分担当。

あとラロのインテルメッツォもメロディアスで好きだなぁ。

熊蜂の飛行は蜂の唸りがスゴイし、皆さんの指使いの速さといったら…
お客に受ける曲だそうだけど、ほんとそう思う。

ショーロスというギター曲は、なんと弓を使わずピチカートのみで。指痛そう。

一回聴いたら忘れない曲だ。

一番深く心に染み入ったのはアンコール最後の“賛歌”。
歌曲を室内楽にした楽譜を、林氏が5本のチェロ用に編曲。
クリスマスでもあるので選んだそう。
アンコール曲は掲示されてなかったみたいで、作曲者を知らないワタシ。
(ちなみにショーロスはショーロンポーと覚えて帰ってググッた)

チェロらしい暖かな曲で、5つのチェロの美しいハーモニーに涙が出てきた。
チェロを習いはじめたお陰で、すばらしいコンサートで熱くなる機会が増えて幸せ!

このあとにまだまだシアワセが!チェロの練習もしたいので次回に!

メンバー:上森祥平、上村 昇、河野文昭、林 裕、藤森亮一

プログラム

ヴィヴァルディ:協奏曲 ト短調  FⅢ-2(5Vc)
ティッチャーティ:組曲 ト長調(2Vc)
ティッチャーティ:ディヴェルティメント ト長調(3Vc)
ラロ:インテルメッツォ(5Vc)

休憩

チャイコフスキー:アンダンテ カンタービレ(5Vc)
チャイコフスキー:エレジー(5Vc)
リムスキー・コルサコフ:熊蜂の飛行(5Vc)
ラヴェル(上森祥平編):クープランの墓より(5Vc)

アンコール
ジョン・ロボス ショーロス(5Vc)
パ・・・誰?   賛歌(5Vc)