頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

マンガ『岳』石塚真一8・9・10巻

2010-01-24 | books

7巻までのレビューをしたのが2008年の夏。それから私も歳を重ねた。でも私はちっとも変わらない。そして岳も変わらないし三歩も変わらない。読みきりの一編一編が何かを残す。山岳救助のボランティアの話。こんなドキッとするような台詞があちこちにある。


山ってのは
人を変えるから

あるところまで
山を登り続けると、
人は絶対悪いことが
できなくなる。

(9巻60頁より引用 遭難救助のボランティアのおじさんで、昔は刑務所と行ったり来たりしていた見城さんの台詞)


もし、命を
落としてしまう
のが仕方のない
ことだとしたら、

生きてて
腹が減ったり、
眠くなったり
するのも
きっと仕方
ないんだよ

(8巻74頁より引用 遺体のそばでコーヒーを呑むのが不謹慎だと言われた三歩の台詞)




読んでいると、無性に北アルプスに登りたくなった。もっと技術と経験が必要だけど。





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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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三歩さんかっこいい (こなつ)
2010-09-08 14:10:54

こういう男の人がいいですけど
山に行かないと会えないんでしょうか。

山で飲む珈琲おいしいだろうな。

自然の厳しさや人の弱い所、ひっくるめて受け止めてる三歩さん
漫画から何かを教わりますね。


返信する
こんにちは (ふる)
2010-09-09 13:28:49
★こなつさん、

どうなんでしょうね。
三歩のような男性、地上にもいると思うんですけどね。
返信する

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