頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

マンガ『岳』山って怖い。山って面白い。

2008-07-08 | books





いやいや。これだけ並べると壮観だね。この内一冊も読んでなかったら笑えるね。

「岳」石塚真一 小学館

長野県警北部の警察官野田と椎名、そして民間ボランティアの島崎三歩。山で遭難する者を救助するという基本的に一本読みきりのストーリー。

ただ救助するだけが描かれているのではない。三歩がまるで何かに憑かれたように救助に向かうのはなぜか?女性警察官椎名久美の成長、各回で救助を求める人たちのドラマ。三歩の過去、読みどころは実に多い。

わしは自慢ではあるのだが、冬山には登ったことがない。スキーは冬山登山とは言わないだろう。夏の地獄のような登山ならガキの頃に強制的に何度かさせられた。戸塚ヨットスクールにいたわけではないんだが、鬼より怖い叔父(その1)や鬼より囲碁が強い叔父(その2)に信州方面の山に登らされた。こういう事には非常に素直な反応を示す、ボーイふるは 登山が嫌いになった。そりゃそうだろう。うんうん。あのくそ重い登山靴はもう見たくもない。

それから年月が流れ、登山は嫌いなくせに山岳ミステリーは結構読んだ。新田次郎にはじまって、「アイガーサンクション」など色々と。と言いつつ題名忘れた。

で、縁あって出合ったこの「岳」

マンガとしての人物造形、ストーリー、背景全てが読ませる。でもそれだけじゃ「自分にとって出合って本当によかった本」ではないのだ。


あーー 山ってすげえこええぜ 足が凍傷になったらやだぜ でもでもでもでも

山登ってみてえーー


と思った。心底思った。これがすげえ本、すげえマンガ、すげえ作品なんではなからうか。

既に妄想は始まっている。
①どこの山に行くか
②誰と行くか
③どこのメーカーのどの色のウエア、シューズを買うか

妄想と言わずにイメージトレーニングだと言ってもバチは当たるまい。





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4 コメント

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 (ユウマ)
2008-07-08 18:24:52
「いいでしょ・いいでしょ」と言えるほど、ふるさんの原体験はあまりよき印象ではなかったようですね。
でも色々な山がありますので機会があればお試しください。
私もあお空師匠がいなければ、まず無理だった登山です

あっ・・・良ければ7巻目出ているようです
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Unknown (ふる)
2008-07-09 14:46:24
★ユウマさん、

7巻が出てるのについ昨日気がつきました。
売れてるようですね。
色々な山がありますよね。
増井山、高見山、南青山・・・
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それで (あお空)
2008-07-11 23:40:39
富士山だったのか…?

さかのぼって読んでいて、いま
この記事を読んだ次第。

岳は、ユウマさんも上で書いてますが
7巻もよかったですよ。

中でも、第7歩がよかった。
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Unknown (ふる)
2008-07-15 13:29:42
★あお空さん、

「岳」は富士山のきっかけの一部ではあります。

7巻まだ読んでないですねー。
しかしおじさんたち意外とマンガ読んでるんですねー
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