「このミステリーがすごい!」でも上位にランクインしたこの作品は短編集。
まえがきを読んでいたら、なぜか自分のブログについて少し考えさせられた。
10ページから引用。
お金を払って買った小説。2000円どころか、2万円の価値があったりする。
1800円払った映画。18円の価値もなかったりする・・・
さて、ブロガーも読者に責任を負っているのではなかろうか?
お金こそ受け取っていないが、時間と感情を注ぎこんでいるのは同じこと。
実は、以前からこのようなことは考えていた。
読者の読む時間・・・貴重な時間を奪う意味のある記事を書かないといけないと。
時間という名の投資。それに見合うリターン。
たかがブログだと人は言うかもしれない。それもそうなのだろう・・・
感情については考えなかったので、ディーヴァーに教えてもらった。
本に代金を払ってもらう作家とブロガーを一緒には語れないが、しかし考えさせられたことがある。
自分の記事は他のブロガーさんたちの記事と比べると長い。それでも父島旅行記の初期に比べれば意図して短くしているのだが。
ディーヴァーの言うように、長いものを書くのが楽な作業だとすれば、
自分は楽しているということになる。
これは当たっていて、長いものを書くのは全く苦痛ではないのだが、長くなり過ぎたものを添削・推敲するプロセスが面倒である。しかし、長いものは当然読者の時間を長く奪うものなのだから、それなりのものを読者に与えないといけない。
などということをちっくりと思った。
そんな下らないことよりも、まえがきから考えさせるディーヴァーはやはりすごい作家だということなのだろう・・・
この短編集のレビューは特にしない。ただ、ひねりが効きまくったすごい短編だらけだったとだけ言っておく。
※以下余談
ジェットコースターのように読者を翻弄するこの作品、「12番目のカード」すごく面白かったが、レビューするタイミングを失ってしまった。
しかしながら、村上貴史氏の解説にディーヴァーが好きな小説について書いてある。
twisted(ひねりの効いた作品)な作品は?と問われ、
「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」ジョン・ル・カレ
「レッド・ドラゴン」トマス・ハリス
「ジャッカルの日」フレデリック・フォーサイス
「第五の騎手」ドミニク・ランピエール&ラリー・コリンズ
「殺人カップル」ジェイムズ・パタースン
をあげた。「殺人カップル」以外は読んでいて、しかも好きな作品ばかりだったので、そんなディーヴァーが素敵だと思った(笑)
さらに「最も好きなジェット・コースター・ムービー」として「ジャッカルの日」をあげていたので、さらに好きになってしまった。
映画「ジャッカルの日」の冒頭6分間をYouTubeのここに発見した。
今日の教訓
たかがブログ
鷹がブログ
書いタカ?
「ウォッチメイカー」ジェフリー・ディーヴァー、翻弄されるということ
「スリーピング・ドール」
「ソウル・コレクター」
まえがきを読んでいたら、なぜか自分のブログについて少し考えさせられた。
10ページから引用。
意外にも、短編を書くのは、このうえなく楽しい体験だった---しかも、まるで予期していなかった理由で。長編小説の執筆では、ぼくは厳格な作法を固守している。悪を善に見せかけたり(その逆も)、読者の目の前に災難の予感をぶらぶらさせてみたりするのは大好きだが、結末では、善は善に、悪は悪に戻り、程度の差こそあれかならず善が勝利する。作家は読者に責任を負っている。時間とお金と感情を長編小説に注ぎこんだあげく、苦く皮肉に満ちたエンディングにがっかりさせられるなどという経験は、ぼくの読者には絶対にさせたくない。
お金を払って買った小説。2000円どころか、2万円の価値があったりする。
1800円払った映画。18円の価値もなかったりする・・・
さて、ブロガーも読者に責任を負っているのではなかろうか?
お金こそ受け取っていないが、時間と感情を注ぎこんでいるのは同じこと。
実は、以前からこのようなことは考えていた。
読者の読む時間・・・貴重な時間を奪う意味のある記事を書かないといけないと。
時間という名の投資。それに見合うリターン。
たかがブログだと人は言うかもしれない。それもそうなのだろう・・・
感情については考えなかったので、ディーヴァーに教えてもらった。
しかし、長さ三十ページの短編となると、事情はまるでちがってくる。読者は長編の場合とちがい、さほど多くの感情を投資しない。(中略)長い作品を書くのは、短い作品を書くことよりはるかに楽な作業だ。しかし、言うまでもなく、肝心なのは、書く者にとって何が楽かということではない。読者にとって何が最良かということだ。短編小説は、作家の怠惰をけっして許さない。
本に代金を払ってもらう作家とブロガーを一緒には語れないが、しかし考えさせられたことがある。
自分の記事は他のブロガーさんたちの記事と比べると長い。それでも父島旅行記の初期に比べれば意図して短くしているのだが。
ディーヴァーの言うように、長いものを書くのが楽な作業だとすれば、
自分は楽しているということになる。
これは当たっていて、長いものを書くのは全く苦痛ではないのだが、長くなり過ぎたものを添削・推敲するプロセスが面倒である。しかし、長いものは当然読者の時間を長く奪うものなのだから、それなりのものを読者に与えないといけない。
などということをちっくりと思った。
そんな下らないことよりも、まえがきから考えさせるディーヴァーはやはりすごい作家だということなのだろう・・・
この短編集のレビューは特にしない。ただ、ひねりが効きまくったすごい短編だらけだったとだけ言っておく。
※以下余談
ジェットコースターのように読者を翻弄するこの作品、「12番目のカード」すごく面白かったが、レビューするタイミングを失ってしまった。
しかしながら、村上貴史氏の解説にディーヴァーが好きな小説について書いてある。
twisted(ひねりの効いた作品)な作品は?と問われ、
「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」ジョン・ル・カレ
「レッド・ドラゴン」トマス・ハリス
「ジャッカルの日」フレデリック・フォーサイス
「第五の騎手」ドミニク・ランピエール&ラリー・コリンズ
「殺人カップル」ジェイムズ・パタースン
をあげた。「殺人カップル」以外は読んでいて、しかも好きな作品ばかりだったので、そんなディーヴァーが素敵だと思った(笑)
さらに「最も好きなジェット・コースター・ムービー」として「ジャッカルの日」をあげていたので、さらに好きになってしまった。
映画「ジャッカルの日」の冒頭6分間をYouTubeのここに発見した。
今日の教訓
たかがブログ
鷹がブログ
書いタカ?
「ウォッチメイカー」ジェフリー・ディーヴァー、翻弄されるということ
「スリーピング・ドール」
「ソウル・コレクター」
ちょうどきのう買ったところでした。これは面白そうだ、と思ったんですよね。まだ開いてもいませんが。この人の本は一冊も読んだことないです。
なかなかいいこと言ってますね。
そのことに対するふるさんの反応に共感です。(共感したからって変なものはうつさないでくださいね。未知の病原体Ⅹとか)
読んでいる人が「読んで損した」と思わないように、わたしも心がけているつもりではあるんですが…
ほっといて~。と思った。
でも、最後まで読み続けることができないぐらい、つまらないのか・・・。
と落ち込んだ。
TBさせていただきました。
買ったばかりとは、やはり俺たち双子だという世間の噂は本当だったんだね
「リンカーン・ライム」シリーズはどんでん返しだらけで、オススメですぜ。
>そのことに対するふるさんの反応に共感です。
ほっほー。私の反応が自分で言うのもなんですが、(なんですか?)
変反応だと思ったので、共感するとは、
うれし・はずかし・なんかうつしてやる
>読んでいる人が「読んで損した」と思わないように、わたしも心がけているつもりではあるんですが…
少なくとも私はあお空さんとこ読んで、損したと思ったことはありません
★かえるさん、
以前は私もよく、「長い!」と
クレームされましたね~
(かえるさんは言ってなかったっけ?)
よく事情は分からないけど、
知り合いとかで読むのが義務と化している場合、そのように、「なるたけ短くしてくれ」現象があるように思うけど
★VIVAさん、
TBありがとうございました。
読ませていただきました
ふるさんの今日の記事の内容に関しては、私も常々考えていました。
私のブログは基本的には映画の感想中心なのですが、私が評論家きどったって、読んでる人にとってはきっとどうでも良い~内容になるのは必至なんですよね。
それほどの見識も知識もないし。
(ちなみに私は、映画ライター、シネエッセイストみたいな肩書きの人達の文章が大嫌いです。)
だったら、わざわざ読んでくれる人達のために、どういう
文章にすれば良いのかな・・なんて考えながらつくってるつもりですが(結構時間くいますよね。)たいした内容にならないのが哀しいところです。
ふるさんの記事は、いつも良く工夫されてるな・・て思いますよ。
これからも参考にさせて下さいね。
同様のこと考えてましたか。
ふむふむ。
評論家きどったって、どうでもいい内容になる。
ふむふむ。
だとすると、どう・何を書くか?
それが問題ですよね、お互い(苦笑)
>だったら、わざわざ読んでくれる人達のために、どういう文章にすれば良いのかな・・
これには一点。
読んで「くれる」という行為→読んでくれるから→何かいいものを書かないといけない
という流れが、まさに自分を「束縛」するとすれば、そこから解放されるというのもまた手ではないでしょうか?(笑)
私見で恐縮なのですが、
・読む人を意識しすぎると、自分が書きたいことから離れて、本末転倒になる
・意識しないと、自己満足でしかない。
その間の中庸こそが
「楽しんで」「長く」「毎日」更新する秘訣かな、なんて思ったりします(笑)
えらそーに説教たれるつもりはなく、あくまでも感想でございます。
私のブログは「ためにならない」をモットーとしているので、全く参考にならないはずですが(笑)
ひねりに次ぐひねりに次ぐひねり!
いい意味で
心休まらないまま読み終えました。
ご紹介に大感謝です。
ストーカーネタが多いのは現代という時代を反映してるのでしょうか。
かと思えばシェイクスピアも(わかりやすく)登場。
名人だなあ。
長編も読んでみます。
ブログの本題にはまだ触れてないですが、
とりいそぎ読了報告&感謝を。
ひねりまくりでしたね。
まさに原題通り。現代?
確かにストーカーネタの多さ、恋愛(?)はどうやら東西を問わず「現代」の問題かと。ということが読み取れました。
シェイクスピアの登場にはうなる以外ありませんでした。
>ブログの本題にはまだ触れてないですが、
いつか触れて下さい(笑)
TBありがとうございます。
あのJディーヴァーが短編を書くとどうなるのか、
楽しみだったのですが、
予想どおり、短編でも、どんでん返しを見せてくれました。
本人は、ちょこっと仕掛けをしているだけみたいなこと、書いていますが、凄いです。
TB送ったのは相当前らしく、完全に忘れておりました(笑)
さすがディーヴァーでしたね。
今後も目が離せない作家です。