16日の前号で台風26号が過ぎ去ったことに触れ、「恐れたほどの被害にはならなかったようだが、伊豆大島では観測史上最高の大雨を記録したと報じられている」と書いたのだが、その後すぐその大雨によって伊豆大島では甚大な土砂災害を招いたことが分かった。今朝(20日)現在27人の死者が確認され、21人いる行方不明者の捜索が難航しているという。
16日の午前にその記事を書き始めた時にはまだそのニュースが流れておらず、警戒されたほどの被害にならずにほっとした心境を綴ったところであったのだが・・・。大きな災害になったのは、未曾有の大雨、避難勧告など町の対応が取れなかったこと、地形や三原山の火山灰地という土質等々いろいろ挙げられているが、日本は雨から多大な恩恵を受けている一方、過ぎたる雨による被害もまた後を絶たない。宿命と言うべきなのか。
もう一つ、前号の超豪華寝台列車「ななつ星」についての記事の中で「JR九州の車輌には他にない特徴が感じられる」と書いた。朝日新聞にはこの「ななつ星」の第一便の運行の様子を中心に連続記事が掲載されたが、その中でJR九州設立以来の優れた列車デザイナーがいることを知った。なるほど、そうだったのか。「ななつ星」もこのデザイナーなしでは成し得なかった企画であったようなのだ。同じ線路を走る列車なのに「乗ってみたい」という気持ちを起こさせる列車デザイン・・・、ローカルな鉄道会社の生命線なのだと思う。
昨日は用が重なり、まず正午から勤めていた会社のOB会があった。ブログにも載せたが、先週には熊本にある工場のOB会、その前5月には大分にある工場のOB会に出席した。それぞれ私が勤務したことのある工場のOB会であるが、この度は本社(東京)に在籍した者の会であり、私はこの会の幹事で司会役である。出席者は現役の幹部を含めて約80名、滞りなく2時間半の司会を務めて次の母校大学のホームカミングデイに向かった。学生が運営主体である大学祭と違って、卒業生を招く大学のイベントであって、各種の講演会やパネルディスカッションなどのほかサークルのOBなども行事参加する。私の目当ては「落語会」で、この日は時間が余りなく3席聴けただけであったが、みんな実に上手く玄人はだしである。
そして夜はコンテンポラリー・ダンスの公演。余り耳馴れないダンスの名前と思うが、私も定義をよく知らず、まあ非古典のモダーン・ダンスと理解している。私が通っていたスポーツクラブのインストラクターの一人で、小さい時からクラシック・バレーを習い、大学では舞踊専科で学び、このコンテンポラリーでヨーロッパにダンス留学をしたという人がいて、その一途さを密かに応援しているのだが、時々公演の案内や招待をいただく。招待を受けた昨夜は会場も満席で、舞台後面会した時には満面の笑みで喜んでくれた。私も若い人の一途さに元気をもらっているのだ。
[今日の花]
周囲に芳香を漂わす満開のキンモクセイ(金木犀:モクセイ科)
アキチョウジ(秋丁字:シソ科) イヌショウマ(犬升麻:キンポウゲ科)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます