最近、芸人兼ソロキャンプYouTuber
として再脚光を浴びているヒロシの著作だ。
小さい頃から集団の中で生きてゆくことに
息苦しさを覚えていた作者が示す
「ひとりぼっち」論といえば大げさか?
コンセプトは彼自身が語っている。
「ひとりで生きる。それは旅をするように
日々生きるということ。」
どちらかと云うと、私も集団の中にいることに
ある種の息苦しさを覚えるタイプだけに
興味を持って読んでみた。
チャプターの見出しを追ってみる。
第一章 人間関係は流動的なものと考える
とあって、出だしは
1.昨日の友でも今日は他人
から始まり
2.強くつながった人間関係を信じることは危険
3.二度と会うことのない人でも丁寧に接する
4.できないならば中途半端に群れない
5.気が合うことより共通の話題があることが大切
6.他人に勝手に期待しない
なかなか示唆に富んだ見解もあるし
ちょっと浅はかかなと思う部分もあるが
ヒロシの生き様も解って興味深かった。
それにすらっと読めるところもいい。
人間は独りでは生きられない。けれど
人間は所詮、最後はひとりぼっちなのだ
ということを自覚して生きてゆくのも
何となく流されて生きていくよりかは
いいかもしれない。
■ひとりで生きていく ヒロシ
2019年11月13日 初版 廣済堂出版