久しぶりの雨の日。北野病院へ。
定期診察の日である。病院入口でまず検温。
「35度7分です。」「えっ!えらい低いな。」
朝一番の予約だったので、表示を見てすぐ中待合へ。
「241番の方、3診へお入りください。」
3診へ入り先生に挨拶。若くて感じのいい先生だ。
「問題ないですね。」と診察は三分で終了。
「では次回は3か月後にしましょう。」
予約票をもらって会計へ。自動会計機で
支払いを済ませる。220円だった。
こんな大病院で診てもらってわずか220円とは。
命が助かるのなら何百万でも惜しくない
と云う人もいるだろうと思うと、なんか
申し訳ないような気持ちになった。
しかし大病院は相変わらず人が多い。
帰路は東通り商店街を抜ける。まだ午前中
だというのに風俗店の看板が灯っていた。
しかし歓楽街を抜けたところに病院がある。
というのはなかなかにシニカルである。
さて、風俗業もコロナの影響をまともに受けている。
聞くところによると風俗業は休業給付金の対象には
ならないらしい。ちゃんと許可を取って営業して
いても給付金を受けられないとは。
とある新聞に風俗嬢たちの告白が載っていたが
DV、虐待、親の離婚など訳アリの人が多い。
みな何らかの傷を負っているだ。
看板の裏にある悲しい現実。
「人生とは崩壊へのプロセスである。」
わが敬愛するフィッツジェラルドはそう言った。
虚と実。露の世とは所詮虚構の世界なのか?