陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

季題 破芭蕉

2018年10月12日 | slow haiku

破芭蕉(ヤレバショウ)は十月の季題。
昔は芭蕉の木はバナナの木だと思っていた。
松尾芭蕉は、住んでいた庵にこの芭蕉の木が
あったので、それが俳号になった。

以前、熊本の俳句大会に出かけたとき
江津湖の虚子句碑辺りにこの破芭蕉があった。
雨に打たれて風に当って、破れたり
避けたりした芭蕉の葉の茶色い風情は
本当に哀れを誘う光景であった。
ホトトギス歳時記では、そんな光景を
そぞろに侘しさを覚えると記されている。
まさにぴったりの表現だと思う。

日に朽ちて風に倒れて破芭蕉

(写真)芭蕉像公園の芭蕉の木
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