陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

七月の読書 女帝 小池百合子

2021年07月11日 | slow culture

小学校、中学校時代はよく図書委員をやった。
無茶苦茶読書の虫という訳ではなかったが
ずっと本が傍にある生活を続けてきた。

時間ができるともっと本が読めるだろうと
思っていたが、予想に反して読書量が増えない。
何でだろう?時間は以前と比べてあるのに。
と思ってつらつらその原因を考えていて
ふと思い当たった。思うに働き出してからの
私の読書タイムは大方、通勤や移動の電車の中であった。
今はこの時間はほとんど無くなっている。
不思議なもので、長年の習慣というものはそうそう
すぐには変換できないものなのだと今更ながら気づく。

「女帝 小池百合子」を読む。

この政界の最前線をゆく政治家の虚と実。
その生きざまや生い立ちなどといった処が
余すところなく描かれている。

少し作者のバイアスがかかっているとも
言えなくはないが、しっかりとした取材は
読み応えがあり、興味を持って読んだ。
その人物評はさておいて、私は特に
広報、コミュニケーション、ビジュアル戦略の
卓越した手法については勉強になった。
デジションメーカーをしっかりと押さえて
その影響力を利用しつつパフォーマンスを
次々と上げてゆく。
民衆は何に主眼を置き、何に共感し何を求めるか
ということを知り尽くしたその戦略性の高さ。

さて、小池百合子氏は将来総理になるだろうか?
ひとりの人間の生き様として注視してみたい。

■女帝 小池百合子
石井妙子著 
文藝春秋刊 2020年5月30日初版
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