年に二度飲む友がある。
その友は酒屋を経営している。
二代目だ。父が亡くなり
数年前に店主となった。
あるじになってから、色々と
私に相談事をするようになった。
二人だけの忘年会。
阪神岩屋駅前にあるいちふじへ。
この店、もちろん、彼が
お酒を卸している店なのであるが
なかなかいい素材を工夫して出す店。
工夫と努力が功を奏して、順調に
お客もつき人気店となってるようだ。
だが、やはり昨今の景気情勢では
以前に比べて客足が遠のいたとか。
この岩屋界隈の店の大概は
某製綱所でもっているのだが
その製綱所もやはり厳しいらしい。
どこも同じだよなあ。一体
日本の飲み屋はどうなるのだ?
このままじゃ、サラリーマン共々
共倒れになってしまう(-_-;)
そんなことを語りながら
この店で友が薦めた日本酒が
能古見だった。”のごみ”と読む。
佐賀の酒である。ただしこの酒
その友が卸しているのではないのだ。
日本酒の品揃えが豊富な
知り合いの酒屋が卸しているのだとか。
ライバルが卸した酒を美味いと薦める友。
なかなかそういう所がいい奴なのだ。
一人っ子だからか?
この能古見。なかなか美味かった。
いい酒だなあと判る酒だ。
なんか手造りの情を感じる酒の味。
とでも言おうか?小さな蔵元で
大量生産はしていないらしい。
“当主他4名の少数精鋭で、妥協なき
日本酒造りに精魂をそそいでいます。
小さな蔵だからこそできること
それは“完璧”な酒造りです。”
その言やよし!
いいねえ。いいね。
神戸では二軒の酒屋しか置いてない。
これは本当にいい酒。
友よ、ありがとね!
■本醸造 能古見(のごみ)720ml
馬場酒造場
佐賀県鹿島市大字三河内乙1365
※スッキリした味の中に
ほのかにリンゴの様な
吟醸香を思わせるタイプです。
(馬場酒造場HPより)