本町から北浜に向って歩いていると
ビル谷間の駐車場になんかぶら下がっている。
はて、糸瓜でも植えているのかなと思ったら
なんとこれが瓢箪であった。あまりにも
シンメトリーで綺麗だったのでしばし見入る。
瓢箪と言えば真っ先に思い浮かぶのは
志賀直哉の清兵衛と瓢箪だ。
この小説を読んだのは確か小学生の頃だった。
なんか理不尽さにものすごく腹が立ったのを
覚えている。志賀直哉は好きな作家で結構読んだ。
小僧の神様、城の崎にてなんかも印象深い。
暗夜行路の塩屋の下りの描写が好きだった。
それが高じて尾道の志賀直哉の家にも行った。
話はちょっと志賀直哉にそれてしまったが
それにしてもこの瓢箪にしばし見惚れてしまった。