陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

秋の花 鶏頭花

2019年09月24日 | nonoka

朝、駅まで通う道の民家に鶏頭が咲き揃っていた。
うち一本は何とアスファルトを破って咲いていた!

歳時記によると、花の色や形が鶏冠に似ているので
この名があるという。これは誰でも納得。
農家の庭などを彩っているのはいかにも秋らしい
とあったが、民家の軒先でも秋らしい。
インド原産で霜の降りる頃まで咲いているという。

鶏頭と言えば何といっても正岡子規のあの句。

鶏頭の十四五本もありぬべし 子規

病臥の床から庭を見て詠んだ句と言われている。
明治三十三年(1900年)9月9日に開催された
子規庵での句会に出句された句とある。
虚子も参加した十九人の句会で、この句は
二点句(二人が採った)であったという。
二人しか採らなかったのか、二人も採った
というべきなのか、私はよく解らないが
この句については後年、鶏頭論争なるものが
起こった。評価は別として、それほどの句で
あったということ。ほとんどが記憶にも残らず
消えていくのが常にあって、話題になるのは
何と素晴らしい。もうその事実だけで
十分名句と言えるのではないだろうか?

でも、私はこのような句は、たとえ
写生して出来たとしても、いざ出句するとなると
とてもそんな勇気まではないだろうなと思う。
そこがまだまだ未熟なところである。
コメント