阪神・淡路大震災から二十四年の忌日。
寒晴の忌日である。いつものように
東遊園地へ。記帳をして白い寒菊をいただく。
慰霊と復興のモニュメントの水面に浮べる。
手を合わせて祈り、そして地下へ。
銘板に知人の名前を探し、しばし佇む。
あの震災の日。いったいどこが
震源地だったのだろうか。みんな
まさかこの神戸に近い淡路が震源地とは
誰も思ってはいなかった。
公衆電話には長蛇の列ができていた。
私は連絡すること諦めた。会社では
安否確認ができずに大変だったらしい。
今でも想い出すことは
震災当日に見た夕日がとても赤かったこと。
あの夕暮れの色は忘れられない。
甦るあの日あの朝阪神忌