宮津でカニ喰らう旅。
昨年は大山へスキーに行って
とあるリゾートホテルでカニ喰ったが
家族には大不満。
なんとも味気ない貧弱なカニであった。
今年はいつもの宮津のリゾートへ。
松葉カニのフルコースを頼む。
一、カニ味噌
一、カニの刺身
一、カニの天婦羅
一、コッペガニ
一、カニ鍋
一、カニの酢の物
一、焼きガニ
一、雑炊(御飯、玉子、薬味)・漬物
お代は10,500円也…。
これがお値打ちなのである。
もちろんタグ付の一級品ではないだろうが
そこらのカニよりはるかに美味い。
カニ刺の甘みととろみは言うに及ばず
焼きガニは、卓上七輪で
焼ける時間を待つ間がなんとも至福。
コッペガニ(雌)はこうして食べるのか?
圧巻はカニ鍋。
これはかなり無口になりたまう時間が
どれほどかと思う程のカニの量だ。
無口になってカニにしゃぶりつく図は
あの伊丹十三の『マルサの女2』
強欲な輩のカニ喰うシーンを想起させる。
それほど無心になって食べたのだ。
なんだこれ?
という思いがよぎることなく
無心に喰らいつけるカニ料理こそ
最高のいいカニ料理なのである。
この丹後界隈には
フルコースで一泊五万円以上という
超特急格の間人(たいざ)ガニを
食わせる旅館もあるのだが
そういうカニを食ったら、もう
そこらのカニが食えなくなりそうで
そういうのは、あの浜ちゃんの
芸能人格付け番組の世界だけにしておこう。
でも、やっぱり食いたい…かな?
■マリントピアリゾート天橋立2号館
寿司・和食処「黒岬」
京都府宮津市日置4230