陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

北へ いかと啄木そして競馬場

2008年11月05日 | slow journey

久しぶりの函館である。
二十数年ぶりだろうか。
競馬好きだった当時の私は
8月後半にこの函館へやってきて
路面電車に乗って、この
函館競馬場へと脚を運んだのだった。
こじんまりとした綺麗な競馬場で
外れ馬券があまり落ちてなく
函館競馬場は関西の競馬場と違って
海も見えて、とても美しいなあと
印象に残った記憶がある。
最近知ったのだがこの函館競馬場
歴史は古く1896年の開設。
現存する競馬場の中で最古なのだ。

そして函館と言えば石川啄木。
啄木の歌はやはりいい。

“函館の青柳町こそかなしけれ
 友の恋歌 矢ぐるまの花”

前置きで早くも脱線してしまったが
函館空港では
タクシーがお迎えに来てくれていた。
お迎え付、個室露天風呂付湯の川温泉
“飛天夢想庵”が今宵のお宿。
飛行機は特典を使ったので
宿は豪華に張り込んだのだ。
もちろん
個室露天風呂なんて初めてである。

まずは最上階の展望大浴場へ。
この日はあいにくの雨模様だったが
露天風呂からは函館山が見渡せた。
泉質はナトリウムとカルシウムの
塩化物泉で、海沿いの温泉らしく
さっぱりしたお湯であった。
米子の皆生温泉に似ているかな?
ここは空港からも近く
あの懐かしい函館競馬場が
部屋の窓すぐそこに拡がっていた。

さて温泉の後は楽しみな食事である。
北海道といえば食材の宝庫。
そしてここ函館と言えば
なんといってもイカである。
この季節は“真いか”だとか。
やや黄色い身であったが
ボリビア産の岩塩と生姜醤油で食す。
う~ん、やはり絶品だなあ。
このイカを食らいに飛行機で来る
なんて贅沢も一瞬にして報われる感じ。

この日の品書き

・うに、ほたて、つぶ貝、まぐろの造り
・食前酒はマルメロワイン(洋梨の一種)
・マコガレイの焼き物
・アスパラのほうば焼
・インカのめざめ(馬鈴薯)の田楽
・きんきの吸い物
・大沼牛のビール鍋
・ご飯は道南産ぷっくりんこ
・ビール北海道限定サッポロクラシック

函館はまぐろも旨い。
大間の対岸“戸井”のまぐろである。
地産地消ならぬ
地産地食はやはり最高だ。
上げ膳据え膳で
お腹いっぱい胸いっぱい
おまけに温泉でからだほっこり。
嗚呼!函館の夜はすんばらしい。

つづく…。
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