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陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

兵庫の津巡り

2022年11月03日 | slow journey

好晴の一と日となった文化の日。
気温も上がりシャツ一枚でも十分である。
地元の歴史を学びつつ俳句を詠もうと集まった友と
兵庫の津を楽しく逍遥した。

竹中工務店が建てたという江戸の家屋を模した
兵庫津ミュージアムをまず訪問。そこで
ボランティアガイドさんから少しレクチャーを受ける。
見どころを伺って、さて兵庫津巡りへ出発。
まずは清盛塚、琵琶塚へ。そして槙の並木道を
一篇上人示寂の地である真光寺へ向かう。
お香の良き香りの中、お堂の中を見学してから
墓所に立ち寄りしばし一遍上人を偲ぶ。そして
兵庫大仏のある能福寺へ。日本三大仏のひとつ
と言われる兵庫の大仏様を秋天に仰ぎ見る。
ちなみに後の二つは勿論、奈良と鎌倉の大仏様だ。

それから古代大輪田泊の石椋(いわくら)を見て
運河沿いを歩く。兵庫城跡という標にはほろほろと
木の葉が散っていた。まるで光陰を偲ぶかに。

こういう吟行をしているとあっという間にお昼時間
が来てしまう。お腹も空いたので、中央市場の海鮮丼
を食べようとなったが、これがすでに十人待ちという。
仕方ないのでイオンの中のフードコートでお昼を。

悠久の歴史に思いを馳せつつ、地元兵庫の
歴史を学べた文化の日となった。

 

 

 

 
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行秋の古都

2022年10月29日 | slow journey

十月最後の週末。晩秋の古都、奈良へ。
絶好の秋日和である。やはりというか
案の定というか、旅が解禁されたので
奈良も多くの観光客で溢れていた。

外国の方もよく見かけた。
ただ欧米や東南アジア系の方が多くて
中国系の観光客は見た範囲では見かけなかった。

ならまちから猿沢の池、浮見堂などを散策。
これだけ観光客が戻れば鹿たちもひと安心かな。
なんせ鹿せんべいが一杯貰えるだろうからね。
そういえば鹿せんべいの自動販売機が登場した
というではないか。探して買ってみたかったなあ。

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宮城・仙台七夕まつり

2022年08月25日 | slow journey

東北三大夏祭りの掉尾は宮城は仙台七夕まつりへ。

この祭は伊達政宗公の時代から400年の歴史を有する
という。秋田の竿燈まつりや青森のねぶた祭とは
少し趣きが違うが、七夕祭というのは夢があっていい。

毎年飾りつけのコンクールが開催されているようで
金賞などの賞を取る飾り付けはやはり美しい労作だった。
大きな飾り付けのある一番町や中央通などの商店街を
ずっと上を見上げながらゆっくり散策する。
少し首が疲れたかな?

仙台の夢みるやうな星祭

追伸
仙台を訪れたその後、夏の甲子園で
仙台育英学園高校が全国優勝した。
おめでとう!心よりお祝い申し上げます。



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平泉にて。義経を偲ぶ

2022年08月23日 | slow journey

平泉と云えばやはり源義経のことが想起される。
義経は頼朝に追われた末、藤原泰衡に攻められ
ここ平泉で自刃した。三十一歳であった。

世界遺産金鶏山入口近くに義経の妻子の墓がある。
という看板にしばし目が停まってしまった。
そして私は義経のことをしばし思ったのである。

歴史家であり作家の加来耕三さんによれば
源頼朝は完全に人間不信の人であったが、義経は
人を信じては裏切られ続けた人物だったという。
しかし裏切られた原因の多くは、義経の思い違い
勘違いだったのだが、本人は裏切られたと強く
恨んでいたらしいのだとか。

絶世の美女であった母、常盤が再婚すると
義経は新しい父親とうまくいかず七歳のとき
鞍馬寺に預けられた。そして十五になった彼は
僧となるよう出家を促されたがこれを拒否して
鞍馬寺を出奔。そして何と一人で元服するのだ。

加来さんは『鎌倉殿の13人』の義経が一番
史実に近い義経像だと言う。彼の取った戦法は
鈴鹿で山賊をやっていた時に学んだやり口だった
のではないかとも。

義経は追捕の網をかいくぐり、各地を転々とする
長い逃避行の末、最後に頼ったのがこの奥州の
藤原秀衡であった。しかし秀衡は頼った同年に病没。
三人の息子に「義経を主君として仕え、兄弟ともに
結束して、頼朝の攻撃に備えよ」と遺言したのだが
秀衡の跡を継いだ泰衡(やすひら)は、頼朝からの
圧力に屈してこの遺言を破り、翌々年の閏(うるう)
四月に義経を襲った。そして義経は正妻の郷御前と
四歳の娘を殺害した後、自刃したのである。

その妻子の墓がこの近くにあるという。
哀れだなあ。

義経の自刃(じじん)の地とや身にぞ入む
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俳枕の地・中尊寺へ

2022年08月22日 | slow journey

五月雨の降り残してや光堂

と芭蕉が詠んだ、平泉・中尊寺へ。
ここもいつかは訪ねてみたい地であった。

中尊寺は天台宗東北大本山、850年開山。
12世紀初め奥州藤原氏初代清衡公が
合戦で亡くなった命を平等に供養し
仏国土を建設するために大伽藍を造営した。
(中尊寺パンフレットより)

中尊寺と云えば、“おくのほそ道”、松尾芭蕉。
そして冒頭の句が超有名な金色堂を詠んだ名句。
正に五月雨(梅雨滂沱)の中でも、まるでそこだけ
別世界のように光り輝いていたのだろうと思う。
そう思わせるだけの荘厳さがあったのだ。

ガイドのおばちゃんが、奥の細道は
芭蕉の隠密行動であったと解説した。
これは確かあの嵐山光三郎が著した
“芭蕉という修羅”でも書いていたが
これはひとつの説ではないのか?
さも史実のように言ったので、少し
驚いてしまった。芭蕉をあまり知らない
一般の人はそう信じるのだろうなあ。
まあ、そういうストーリーの方が面白いが。
長谷川櫂先生は
“おくのほそ道は単なる旅の記録、紀行文ではない。
芭蕉の心の遍歴を旅に託して書いたものである”
と言っている。

樹齢のかなり経った樹木に囲まれた境内は
やはり希代のパワースポットであった。
芭蕉のようにすらすらと句は詠めなかったが
少しはインスパイアされたようである。
しばらく熟成してからアウトプットできるかな。

次はなんとか機会を見つけて
山形は立石寺に行ってみたいと思のである。

光堂の栄華を偲ぶ寺の秋

 

■世界遺産 中尊寺
岩手県平泉町衣関202
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湯っくりほっこり 湯瀬温泉

2022年08月21日 | slow journey

ねぶた祭が撥ねた後は、一路また秋田へ。

ねぶた祭のときは青森市内のホテルは
予約が取れない。旅行会社がほとんどの
部屋を押さえているからだ。
取れたとしても異常にレートが高い。
普段は数千円のビジネスホテルクラスでも
数万円に跳ね上がるらしいのだ。

ということで、移動に時間はかかるが
一路秋田県は鹿角市八幡平にある湯瀬温泉へ。

ここの湯がとても素晴らしかった。何と言っても
米代川の渓流を望む露天風呂が最高である。
万緑に包まれて渓流の水音を聞きながらゆっくり
湯に浸ってると、おおらかな気持ちになって
世間の俗事がなんとちっぽけなことかと思えてしまう。

やはり温泉は最高の心身の癒しであります。

泉質はアルカリ性単純泉 59.1℃ PH9.1
効能は自律神経不安定症、不眠症、うつ状態など
もちろん美人の湯。冬の雪見露天は最高の贅沢とか。

また再訪したい温泉でありました。

■四季彩り秋田づくし 湯瀬ホテル
秋田県鹿角市八幡平字湯瀬湯端43番地

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立佞武多(たちねぷた)を間近に

2022年08月20日 | slow journey

ねぶた祭は青森各地で行われるが
それぞれ特色があるという。

五所川原のねぷた(ここではぶ→ぷ)は
明治時代にはその高さの隆盛を極めていた。
しかし電線の普及などと共に背丈は低くなって
いったとか。1996年に高さ22mの巨大ねぷたが
復元されたのを機に、1998年からは祭の名を
「五所川原立佞武多」として90年ぶりに
高さを誇るねぷた祭が復活したのだと。

その立佞武多を展示している館を見学。
実際の高さを間近に見学した。
これだけの佞武多を制作するのも、運行するのも
さぞかし労力と資金がいるだろうなと。それに
こういう巨大な佞武多を納める立派な館を
建てたものすごい。ここからドームの屋根よろしく
側面が開閉して佞武多の山車を搬出するのである。

祭というのはこうも人間を結集させるのだと
改めて実感するばかりであった。

■立佞武多の館
青森県五所川原市大町506-10

 
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青森・ねぶたの夜

2022年08月19日 | slow journey

今回の旅の大きな目的、青森ねぶた祭へ。
この祭も三年振りの開催である。
例年8月2日から7日まで開催される。

青森ねぶた祭は七夕祭りの灯籠流しの変形
と言われている。七夕祭りに登場する練り物の
中心が「ねぶた」という灯籠であったと言う。
毎年22台あまりが企業の協賛などを得て制作され
その費用は運行などの全経費を含めて、一台
約2千万円程と言われているらしい。すごい!

この祭も桟敷席の一番前列で鑑賞することができた。
場所はちょうど青森市役所の斜め前辺りだ。
豪華絢爛たる大型ねぶたの山車をたっぷりと
楽しむことができた。鑑賞したこの日は涼しい夜。
関西でいえば気持ち良い五月の夜といった感じだ。
後から思うと、東北地方は三大祭の直前は被害が出る
ほどの豪雨であった。そして祭の後の週も、前線が
停滞して豪雨となって心配なほどの状況である。

今から思えば、ちょうど豪雨の間となって、まるで
神さまの思し召しのような祭日和であったのである。
祭が各地で開催することができて本当に良かった。
祭が流れていたら観光収入も大きな打撃だったろう。

この祭のいいところは、桟敷席で飲食が可能なこと。
ただしマナーと節度を守ってなのは言うまでもない。
遮るものもない一番前の席に陣取って、ビールと
お酒を飲みながら、屋台で買った焼きそばやイカなどの
アテを食べつつ(簡易トイレも近かったので安心)
つぎつぎとやって来るねぶたをじっくりと鑑賞。
何より地元の人々の表情がいい。皆楽しそうである。

真夏とは思えぬほど涼しかったこともあり
とても思い出深い旅の祭の夜となった。
敢えて言えば、旅のどんなご馳走よりも
この日の飲食がとても印象に残っている。
祭のB級グルメに過ぎないのだけれど笑。つまり
食は記憶なのだなあとつくづく思ったことである。

“ねぶた”も歳時記では八月・秋の季題となっている。
漢字でかけば“佞武多”である。

青森の熱気に触るるねぶたの夜



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奥入瀬を歩く

2022年08月17日 | slow journey

十和田湖を車窓に奥入瀬渓流へ。

奥入瀬渓流は十和田湖から流れる水以外
川からの流入がないため水が澄んでいると言う。
十和田湖東岸・子ノ口から焼山までの約14km。

この旅の直前に東北地方を襲った豪雨の影響で
残念ながら流れは泥で濁っており、美しく澄んだ
あの碧い流れは見ることはできなかったが
それでも森林の精気であるフィトンチッドを
いっぱい吸って、渓流が発するアルファ波の
ゆらぎに耳を傾けながらの散策には癒された。

ここもいつかは訪れたかった私の歌枕の地。
やっと本懐をとげることができたのである。

 
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癒しの湯 花巻温泉

2022年08月13日 | slow journey

日本の旅の楽しみはやはり温泉である。
温泉のない旅なんて、クリープを入れない
珈琲みたいなもの。何て解るかなあ?

花巻温泉郷、花巻十二湯の一つ花巻温泉へ。
ここは岩手県に位置する。地図で云えば盛岡市の南西、
秋田県に近い内陸のほぼ真ん中に位置している。
南部藩の時代にはお抱えの温泉としても愛されていた
とあった。泊ったホテルは昭和の社員旅行時代を
彷彿とさせる建物、設備であったけれど温泉はゆったり。
夜と朝、それぞれゆっくりと、日々の暮らしで溜った
世事の垢と旅の疲れを落したのでございます。
ここはグループ三館のお風呂を楽しめました。

泉質は単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉) pH:7.8
単純温泉は刺激が少なく、透明・無味無臭。
低張泉は湯あたりしづらく体にやさしいお湯とか。
弱アルカリ性泉は美肌効果がありますと。つまり
美人の湯ということでございます。関係ないけど…。

いやあ、やっぱり温泉はいいですね。

■ホテル花巻
岩手県花巻市湯本1-125
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