マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

羽生善治、人工知能の最前線を訪れる

2016年08月21日 | IT

 NHKスペシャルで放映された『天使か悪魔か 羽生善治人工知能を探る』では、将棋の永世名人羽生がアメリカやイギリスなどを訪れ、人工知能の開発の最前線を見聞して来た。人類にとって火・石器の発明や産業革命にも匹敵すると言われている人工知能。天才羽生がその進化に見たものは何か・・・という視点でこの番組は制作されていた。(写真:取材中、羽生は実験される側にも回った)




 サンフランシスコでは、エンリティック社を訪ね、専門の医師でも見つけられない癌を早期発見する人工知能開発の様子を取材。ディープランニングの技術を使い、健康な人と肺ガンの人のX線画像を大量に分析させた。すると人工知能はデープランニングを用いて、肺ガンの人の画像にだけ現れる特徴を見つけ出した。それによって、1ミリに満たないガン細胞を検出で出来るようになったとのこと。(写真:右・下、赤い小さい点が肺ガンと放映された)



 車の自動運転の分野でも切り札はディープランニングであるという。今年、ラスベガスで行われた世界最大の家電見本市では、ディープランニングによるぶつからない車が展示された。人工知能が操る6台の車は、学習開始当初はぶつかり合っていたが、運良く衝突を避ける度にそのときの操作を学習。更にその知識を6台の車が共有。すると僅か4時間で全くぶつからないまでに進化した。トヨタ人工知能研究所の技術責任者は「今や自動車は人工知能にタイヤが着いたものに変貌しようとしています。膨大な運転データを人工知能に学ばせ、賢くて安全な車を作り出すのです」と語っていた。夢のような話で、私はそんな車に乗りたくもあり乗りたくもなし。

 シンガポールでは国家レベルでの人工知能の応用が報告され、人工知能の暴走を防ぐ試みをも羽生は取材していた。(写真:主権都市国家シンガポール)
 既に人間の理解を越えつつある人工知能。人間の脅威となることはないのか。オックスホード大学人類未来研究所では人類滅亡の12のリスクを報告書にまとめた。リスクには、気候変動や核戦争に並んで人工知能の暴走が挙げられていた。対イ・セドル戦第4局は人工知能の暴走がα碁の敗因と言われている。人工知能の暴走を防ぐ試みをも羽生は取材していた。


(ロボットに人間の感情を持たせる仕組みも取材)

 終わりに、羽生は「人工知能は私の想像絶するスピードで進化していました。将棋の世界でも柔軟に発想すれが新しい発見があり、地平が広がる。その未知の領域に人工知能は人間より先に辿り着こうとしています。囲碁や将棋の世界だけでなく、色んな分野で人工知能が人間を追い越していく予感がします」と語り、「人工知能そのものは天使でもなく悪魔でもありません。要は人間の使い方次第です」と結んでいた。
 その通りだと思うが、私はその先に大きな問題があると思っている。NHKが決して語らないだろう問題点がある。人工知能は人間の暮らしをバラ色に変えるように見える反面、例えば軍事力強化のためにも使われ得る。人工知能は「天使か悪魔か」という問題の立て方だけではなく、唐突に聞こえるかも知れないが、人工知能を実効支配をするのは「権力側か庶民側か」なのだと私は思っている。


釜竹を味わう

2016年08月19日 | お気に入りの店

 釜竹と書いて“かまちく”と読む。根津のうどんやであるが、普通のうどんやとは一味も二味も、いや三味も違う。この店を訪れる客の殆どはうどんを食する前に日本酒を味わうことだろう。その釜竹へ行きませんかとの、大島さんからお誘いのメールが来たのは813日。
 「芸術散歩企画します。8/18木の午後から弥生美術館に行き、その後根津の釜竹で一献傾けませんか。朝倉さんも誘っています」との内容。大島さんと朝倉さんと私は、2012年に同じ中学校に勤務した間柄。昨年は7月に谷根千散策後「彬」で一献傾けていた。朝倉さんも大島さんも超お忙しい方。特に大島さんは子育て中の現役担任。お二人が同時に都合が付くのはこの日以外に無いことを察し、富士前福寿会3人組のボウリングの方はキャンセルさせて頂いていた。(写真:釜竹の建物外観)

 昨日の818日(木)1530分、「やなか珈琲」で待ち合わせ、豪雨の中を弥生美術館「原田治展」へと向かった。美術館の話は割愛して釜竹へと急ぐ。









 17時過ぎ、美術館を出ると雨は止んでいたが、路地裏散歩は中止して釜竹へ直行。ここの前は何度も通り、その建物に目を瞠ったことがあった。釜竹の上の建物は老人ホームと教えられてビックリしながら写真撮影。(右写真の右側が老人ホーム)
 1730分に入店すると一段と高い和室に案内された。6卓
ほどある座席は全て掘り炬燵式で、これは楽だった。
 席に着くとすぐに、お二人から「お孫さんご誕生おめでとうございます」と、孫へのプレゼントを頂いた。お二人ともこのブログを読んでいて”初孫誕生”を知ってのこと。大変有り難くもあり、恐縮もした。



 
3人とも日本酒党で、生ビールはパスし、この店に詳しい大島さんにお酒の選択を任せると、まずは静岡の「開運」を注文。軽快でスッキリとしたご酒だった。ツマミには泉州の水なす・マグロの塩から・天ぷら・たまご焼きなどを食したが、たまご焼きには“釜竹”との焼きが入っていて、3人ともが絶賛する味。豊富なツマミの美味さが、この店の人気を支える二本目の矢だ。ご酒は続いて「冩楽」。こちらはさらっとしたお味。最後の釜揚げうどんは5種類の薬味が用意されていた。これらを食して〆て一人3150円。建物全体は和風で雰囲気が落ち着ていて、店内から眺める庭は見事。これが人気三本目の矢。
 共通の元職場の話が多くなったが、朝倉さんは週に4日、大学院の夜間部で情報工学的図書館学を学ばれているそうな。大島さんは子育てと担任を頑張って両立されている。現役で働きながら奮闘している彼女たちとの会話から私は、エネルギーを貰った。次回は何とか名酒「而今」を飲もうと語って別れた。


 

 
   (玄関への道)               (ゆったりとした座席)

 



あらかわ遊園で再会し、中里貝塚へ

2016年08月17日 | 身辺雑記

 ラジオ体操会場の方に電話番号を伝えてあった効果はすぐに現れた。尾瀬で出会ったHさんから電話があり、一昨日「あらかわ遊園」で再会した。
 
811日と全く同じように、5時半自宅発で615分ラジオ体操会場着。お互い一目で相手と分かり、握手で再会を祝った。この数日は自宅でオリンピック観戦のためラジオ体操会場には姿を見せなかったそうだ。
 ここの会場もみんなの体操からスタートする。その前にHさんに誘われてラジオ体操の立ち位置まで移動した。と、そこは前立5人に一番近い、前立と相対する位置だった。後で伺ったことだが、ここでは前立とは言わずに指導員と呼ぶそうだ。その指導員の立つ場所には石灰の白線ラインが5つ引かれているのを初めて見た。
Hさんは飛鳥山公園でその指導員だったこともあり、きびきびとしたメリハリのある体操で、声を出す場面では大きな声を出していた。

 ラジオ体操終了後、あちこちを案内して下さった。まず向かったのが隅田川方面。レンガの塀まで来ると「この辺りには多くのレンガ工場がありました」とのことで、あらかわ遊園の入口も水上バス乗車場付近もレンガで出来ていた。(写真:あらかわ遊園入口)








   
  (あらかわ遊園付近はレンガの堀が多い)   (水上バス乗り場付近もレンガ。この向こうは隅田川)

 次に向かったのがJR高崎線尾久駅。この駅は“おく”と呼ぶことを初めて知った。町の名前は“おぐ”だが、駅名は“ぐ”とは濁らない。駅の東西を結ぶ”尾久構内架道橋”と呼ばれる地下道にも案内された。直線で120mもある、点灯された明るいトンネル。中学生のお孫さんは100mの東京代表の選手で、松本で行われる全国大会に出場するとか。この直線が絶好の練習場でもあるそうだ。(写真:尾久構内架道橋)






 最後に案内して頂いたのが「国指定史跡 中里貝塚」。縄文時代前期には海水面が現在より高く、関東平野の内部奥深くまで海水が入り込んでいたが、縄文中期には後退が始まり、縄文後期には中里のこの辺りは海であった。この地形を利用しての貝の処理工場があったらしい。その痕跡が高さ5m近い、国内最大級の貝塚だ。この詳細は後日のブログへ。
 人と知り合うと、その人の持っている知識に触れられる。私の知らない3つほどの場所に案内して頂き、感謝・感謝!(写真:中里貝塚の碑が立っていた)
 その3ヵ所の
レンガ塀・尾久駅・中里貝塚へ昨日は写真撮影で出かけて来た。(下の写真は中里貝塚説明の掲示板より)


   


巨人対ヤクルト戦を観戦

2016年08月15日 | スポーツ

 昨夜の8月14日(日)、菅原さんとJR千駄ヶ谷駅で待ち合わせて、神宮球場で巨人―東京ヤクルト戦を観てきた。東京新聞のイベント申し込みに当たったチケットで、外野席だった。

 18時試合開始なので、17時半ごろ球場に着けば座席確保に間に合うと高を括っていたが、トンデモなかった。座席はほぼ埋まっていた。数年前の観戦時には空席が目立ったのに・・・。止む無く外野席の一番上にビニールを敷いて、そこに座っての観戦。二人とも野球そのものよりも、会場の雰囲気を楽しみ生ビールが飲めればいいとの思いが強かったのでそれで充分。

 早速生ビールを750円で購入し、菅原家特性のつまみと🍙を肴に飲み始めた。私は〆張鶴吟醸「純」をビンに詰めて持参し、入り口での持ち物検査を巧妙な方法でかい潜って、愛酒を味わうことが出来た。
 隣で同じように観戦する人の曰く「今日は日曜日。それもお盆休みでもあり込んでいるんだ。花火打ち上げもあるしね」とのこと。

 二人とも巨人ファンである。野球観戦は贔屓チームが同じ人に限る。彼は青森の出身の68歳。その年代の地方出身者は野球をテレビやラジオを通じてのみ知ったはず。圧倒的に巨人戦の放送が多く、巨人ファンが増えていく。彼もその口だと思う。私も物心着いた頃からの巨人ファン。しかし、巨人が多額のお金を注ぎ込んで有名選手を引き抜く強引な行為をみて、何度か巨人ファンを辞めようと決心したのだが、それが出来ないでいる。一般論だが、一度惚れた異性から逃れられないのと似ている。(写真:外野席から一塁側を望む)

 遥か遠くからの観戦でも、投げるボールと打ったボールの行方は見えた。アバウトな観戦を楽しんでいると、4回に巨人が先行し、一度は追いつかれたが、5回から一気に突き放した。5回終了時に打ち上げられた花火は巨人への祝福のように思えた。合計9点を取っての楽勝。応援団と一体となれる観戦は楽しくもあった。
 マイコラスは8回までに6安打を許したものの失点を2に抑えて14連勝。9回裏のヤクルトの攻撃を見ることなく、女子マラソン観戦へと急いだ。
 富士フイルム「HS20EXR」でいろいろと撮影。カメラ忘れだけには気を付けて野球観戦を終えた。


      (満月4日前のお月さん)

 
    (この日3安打2打点の阿部)                (ここで球場を後にした)

 
     (外野席から内野席を望む)                 (巨人の応援団旗か?)


麻布十番でデート

2016年08月13日 | 身辺雑記

 昨夜は中学時代からの友人馬場さんと、麻布十番で再会し一献傾けた。年に一度くらい美味しい焼き鳥を食べに行こうと決め、昨年は4月に麻布十番にある焼き鳥屋「あべちゃん」に行った。今年は焼き鳥ではなく鮮魚に心変わりした。
 馬場家はこの地に菩提寺があり、ご夫妻でお墓詣りの往きか帰りによくこの街を訪れるらしい。
 私たちは妻が田園調布高校に勤務のころ、通勤途上の麻布十番で落ち合いよく食べよく飲んだ。今から20年以上前の話だが・・・。例えば「麻布十番大通り」にはお洒落で、入ってみたくなるお店が多かった。とりわけ気に入っていたのが魚処「魚可津」。ともかく魚が美味しかった。それ故、馬場さんにこのお店を紹介したことがあった。馬場夫妻はお墓詣りの帰りだったかに寄ってみたが一度は空席がなくフラレ、二度目で初めて入店出来、そのお味は◎とのことだった。というわけで、今年は彼女と私の知っている「魚可津」と決め予約をしておいた。

 入店前に少し時間があったので街を歩いた。この街については、私より彼女のほうが詳しい。まづは「豆源」に案内された。ここで煎餅や豆を買って帰り、帰宅後ご夫妻で味わうとのこと。今回も煎餅の他に「おとぼけ豆」をお土産に購入し、私もご相伴に預かった。新橋演舞場のチケットのお礼だという。そのチケットは頂いたものなので、申し訳ないなと思いながら、有り難く頂戴した。次に行ったところが「塩屋」。このお店、日本初の「ソルトソムリエ」制度を採用し、世界各地の塩を販売しているとか。ここでも彼女は「しおあめ」などを購入していた。



 さて「魚可津」。建物は改築され2階もあるらしい。昭和の初め、麻布十番に根を下ろした魚屋が営むこのお店は 店主が毎朝、築地の市場に出向き、確かな目利きで新鮮な魚を仕入れているそうで、「魚貝三昧 彬」に似ている。私たちは17時30分に、開店早々の一番乗りの入店。生ビールで乾杯し、1980円のお刺身を食した。流行っているお店は魚が新鮮。だから客がよく来る。好循環に入ったお店とお見受けした。隣のテーブルは子供を含む家族連れ。大人や呑み助だけのお客でないことが知れる。
 
ぶり大根も本ししゃも焼も美味しく日本酒によく合っていた。アジフライは揚げたてに限ると思わせる出来。最後に鮭入りおにぎり。

 彼女は次回のクラス会の打ち合わせの積りで資料を用意していた。そこでクラス会の打ち合わせもしたが、今回のクラス会は目黒「やまきた」でと前回のうちに決めておいたので候補日と連絡担当を決めるだけでよかった。最近では、二人で一献傾ける女性は数少なくなった。大切なガールフレンドだ。