釜竹と書いて“かまちく”と読む。根津のうどんやであるが、普通のうどんやとは一味も二味も、いや三味も違う。この店を訪れる客の殆どはうどんを食する前に日本酒を味わうことだろう。その釜竹へ行きませんかとの、大島さんからお誘いのメールが来たのは8月13日。
「芸術散歩企画します。8/18木の午後から弥生美術館に行き、その後根津の釜竹で一献傾けませんか。朝倉さんも誘っています」との内容。大島さんと朝倉さんと私は、2012年に同じ中学校に勤務した間柄。昨年は7月に谷根千散策後「彬」で一献傾けていた。朝倉さんも大島さんも超お忙しい方。特に大島さんは子育て中の現役担任。お二人が同時に都合が付くのはこの日以外に無いことを察し、富士前福寿会3人組のボウリングの方はキャンセルさせて頂いていた。(写真:釜竹の建物外観)
昨日の8月18日(木)15時30分、「やなか珈琲」で待ち合わせ、豪雨の中を弥生美術館「原田治展」へと向かった。美術館の話は割愛して釜竹へと急ぐ。
17時過ぎ、美術館を出ると雨は止んでいたが、路地裏散歩は中止して釜竹へ直行。ここの前は何度も通り、その建物に目を瞠ったことがあった。釜竹の上の建物は老人ホームと教えられてビックリしながら写真撮影。(右写真の右側が老人ホーム)
17時30分に入店すると一段と高い和室に案内された。6卓ほどある座席は全て掘り炬燵式で、これは楽だった。
席に着くとすぐに、お二人から「お孫さんご誕生おめでとうございます」と、孫へのプレゼントを頂いた。お二人ともこのブログを読んでいて”初孫誕生”を知ってのこと。大変有り難くもあり、恐縮もした。
3人とも日本酒党で、生ビールはパスし、この店に詳しい大島さんにお酒の選択を任せると、まずは静岡の「開運」を注文。軽快でスッキリとしたご酒だった。ツマミには泉州の水なす・マグロの塩から・天ぷら・たまご焼きなどを食したが、たまご焼きには“釜竹”との焼きが入っていて、3人ともが絶賛する味。豊富なツマミの美味さが、この店の人気を支える二本目の矢だ。ご酒は続いて「冩楽」。こちらはさらっとしたお味。最後の釜揚げうどんは5種類の薬味が用意されていた。これらを食して〆て一人3150円。建物全体は和風で雰囲気が落ち着ていて、店内から眺める庭は見事。これが人気三本目の矢。
共通の元職場の話が多くなったが、朝倉さんは週に4日、大学院の夜間部で情報工学的図書館学を学ばれているそうな。大島さんは子育てと担任を頑張って両立されている。現役で働きながら奮闘している彼女たちとの会話から私は、エネルギーを貰った。次回は何とか名酒「而今」を飲もうと語って別れた。
「
(玄関への道) (ゆったりとした座席)