マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

物味湯産手形に誘われて(その2)

2015年08月28日 | 信濃紀行

 白馬ハイランドホテルに一泊し、次に向かった温泉は信州むしくらの湯「やきもち家」。”やきもち家”とは温泉宿にしては珍し過ぎるネイミング。どんな由緒があるのだろうかとの興味を抱きつつの出発だった。

 「やきもち屋」はハイランドホテルから車で90分程度。道の駅「おがわ」を過ぎてから大町街道(白馬長野有料道路・県道31号)とは別れ、山中の細い道を進むこと約20分。標高差にして500mは上っただろうか、今では長野市に属する中条の、深い山の中に山村はあった。その山間に佇む、一軒の瓦葺屋根の古民家が「やきもち家」だった。こういう日本の原風景に私は心和む。(写真:やきもち屋建物)



       (やきもち屋玄関)

 炉裏がある広間を抜け、廊下の突当りに湯殿はあった。11時頃の入浴は貸切状態。ただ残念ながら地震の為露天風呂が使用できず、内湯のみ。無色透明のナトリウムイオン泉でリウマチなどに効き、かっては「梅木鉱泉」と呼ばれ地元にだけ知られた湯であったらしい。(写真:内風呂。外に露天)


          (囲炉裏場)

 
      (風呂入口に掲げられたもの)                    (薄暗い、古民家の廊下)

 訪れる人が稀な梅木鉱泉は残しながらその隣に建てたのが「やきもち家」で、炭火焼料理や夜の星空を求め訪れる客が多いそうな。この日も地元の婦人会が団体でやってきて懐石料理+温泉を楽しむとの事。変革あって今の繁盛に繋がっている。

 私達はここで“おやき”を食した。おやきは蒸して食べるものとばかり思い込んでいたが、ここではおやきを灰の上に置き、囲炉裏の自火で焼いて食べる。これが伝統的なおやきの食べ方だった!実は”おやき”はここでは”やきもち”(別名灰焼おやき)と呼ばれ、そこから宿の名前が「やきもち家」。その焼き方は全国に発信され、
You tube(https://www.youtube.com/watch?v=mW98QbeHHzw)にも登場する。私達もそのやきもちを味わった。非常に大きく、中には具の野沢菜や切干し大根などがギッシリ詰まっていた。1個180円とお安く、二人で4個も買ってしまったが2個しか食べきれず、2個はお持ち帰りにした。(写真:薪がしっかと燃えていた)


   (名前が添えられていたやきもち)

 満たされた気分で宿をあとにし、上諏訪でレンタカーを返却し、今回の蓼科旅行はほぼ終了。物味湯産手形は8湯にスタンプが捺された。白馬では糸魚川から松本に至る「北塩の道」を歩く予定だったが、妻の体調不良の為、歩くことも「塩の博物館」見学も断念した。


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