マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

北陸旅行2日目

2015年11月20日 | 

 北陸旅行2日目は宿泊した宿(富山:ホテル和休)を出発点として高岡を経由し、富山県北端に位置する氷見市九殿浜(くでんはま)温泉までの延々たる旅路だった。経路は
 
富山⇒≪あいの風とやま鉄道≫⇒高岡駅⇒(高岡市内散策)⇒高岡駅⇒≪JR氷見線≫⇒氷見⇒≪加越能路線バス≫⇒九殿浜⇒宿「ひみのはな」

 この日の見所は何といっても、高岡にある国宝瑞龍寺。“あいの風とやま鉄道”という、第三セクター方式の鉄道に初乗車し、高岡駅下車徒歩15分ほどで瑞龍寺着。ここの寺は国宝の二文字を冠する如く、山門・仏殿・法堂が国宝である。そのことは知っていて、ここを訪れることは今回の旅行の大きな楽しみの一つで、予め知識を仕入れておいた。
 曹洞宗瑞龍寺は加賀藩二代藩主前田利長の菩提を弔うため、三代藩主利常によって建立が開始され、1663(寛文3)年に完成。3棟が近世禅宗様建築の代表作として、1997(平成9)年国宝に指定されている。私は特に前田藩の藩主よりもこの国宝建築に大きな興味を抱いていた。

 総門を抜けると山門の全体像が姿を現す。門という概念を遥かに越えた、堂々たる建物である。思わず、南禅寺の山門に匹敵するねと妻に語りかけた。回廊を歩み仏殿に至り、仏殿を裏側から抜けると法堂。瑞龍寺の伽藍配置はこの3つの国宝が一直線に並び、回廊はほぼ正方形を形成し、寺院全体が端正な感じである。法堂で尋ねると、件の久隅守景作「四季山水図襖」は全てサントリー美術館に出張中とのことだった。
 流石、加賀百万石の実力か、巨大にして豪華で品格のあるお寺と感じながら、利長公墓所は遠慮して高岡駅に引き返した。(写真:正面から見た山門)


    (裏から見た山門)

 
         (仏殿)                      (法堂)
 

        (広々とした大茶堂)

 高岡市内に見所は幾つかあったが、時間の関係で「土蔵造りの町並み山町筋」のみを散策した。ここには伝統的建造物が数多く残っていた。それはここが高岡城下を通る旧北陸道沿いに発展した商人町だからだ。

 散策に疲れコーヒーブレイクすると、これが“雛には稀な”喫茶店で、アンティークなテーブルで美味しいケーキとコーヒーを頂いた。更に道路挟んで“喫煙所”と書かれた建物に入っていくと、ご主人から着席を勧められ、何かと聞かれ話し込み、前日に岩瀬で買った、桝田酒造の吟醸酒“満寿泉”の話をすると、今度は諏訪の酒“真澄”を勧められ頂いてしまった(勿論無料)。多くの人を闊達に招き入れる、いかにも旦那といった雰囲気のご主人の振舞に商人町の名残を感じた。その後は「富山銀行本店」の赤レンガ建築の建物を撮影し高岡駅に引き返した。(休憩した「山町茶屋)

 高岡から氷見線と路線バスを乗り継ぎ、17時過ぎに氷見市の端に位置する本日の宿「ひみのはな」着。翌朝6時30分頃に富山湾越しに、立山連峰から昇る日の出を楽しみに寝床についた。


   (山町茶屋で出された大野のケーキとコーヒ)



  (喫煙所の庭を垣間見る)

  
  (土蔵造りの町並みで見た伝統的建物その1)         (伝統的建物その2)

   
    (赤レンガ建物の富山銀行)              (高岡 御車山会館)


(氷見線から見えた立山連峰。画面上の左端が剣岳)