11月1日(金)、私がボランティアに出向く中学校の学習発表会[舞台の部]がサンパール荒川大ホールで行われた。午後の部では演劇部・英語スピーチ・吹奏楽部の発表が行われた。午前の部は、各クラスが合唱の出来栄えを競う合唱コンクール。1学年~3学年までの7クラスが、課題曲と自由曲の2曲を合唱し、審査委員がこれを審査・評価する。課題曲は1学年が「マイバラード」、2学年が「モルダウ」、3学年が「大地讃頌」。この日の発表の為に各クラスとも、時間を掛けて準備を進めて来た。
実は、私は昨年もこの合唱コンクールを聴き、その日まで真剣に取り組きた様子の分かる発表に心打たれた。その合唱を今年も聴きたいとの思いで、足を運んだのであった。
10時30分からの開会式に次いで、10時40分、第1学年の部から合唱が開始された。合唱に先立ち、各クラスとも代表者が一言コメントする。自分のクラスが選んだ自由曲について語るクラスもあったが、多くは、練習に取り組んできた様子。それも、最初は人数が揃わなかったり、気持ちを合わせられなかったりで苦労したが、漸く全員の気持ちが揃い出して、精一杯練習し今日を迎えられた事を語り、更には、練習を通じてクラスがまとまり出した喜びを述べていた。
どのクラスも懸命の熱唱。
7クラスの合唱が終了したところで昼休み。
午後からは、3年生による「大地讃頌」と「モルダル」の全員合唱。ここが最大の盛り上がりを見せるところなのだが、残念ながら私は蓼科へ出かける為にこれを聴かないで会場を後にした。
ただ数日前の3年生の合同練習は聴いていた。その日は大学から音楽の先生が特別指導に見えられていた。生徒たちの合唱曲を2つを聴いて、先生は「君たちの一生懸命さはよく分かりました。しかし・・・」と問題点を2つ挙げた。その指摘は、「この曲を歌うに相応しい呼吸をして、この歌に相応しい発声をすること。もう一つは、全員で声を合わせるという気持ちを持つこと」と、やや抽象的な話がなされた。その後は手振り身振りで、合唱の指導にあたられた。この指導が入った後の合唱は、最初の合唱とは明らかに違う。適切な指導が、若い中学生に与える影響の大きさを垣間見させて頂いた。
この中学校で、合唱コンクールが何年間続いてきたかを私は知らないが、”伝統ある合唱コンクール”と語られている。良き伝統が今年も披露され、私は楽しくそれを聴くことが出来た、