マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

皇居東御苑へ

2013年07月13日 | 東京散歩

 新協建設主催の「訪ねる会」(その4)。
 
「楠公レストハウス」での昼食の後、「楠正成銅像」前に集合し東御苑に向かった。   
 皇居には数え切れないほど足を運んだ。勿論参賀の為ではなく、周回ランニングの為に。半蔵門をスタート地点としていた頃は、走りだして直ぐに、左手に桜田濠を眺めながら三宅坂を駆け下り、桜田門を潜り抜け内堀通りを進むと桔梗濠があった。その先の大手門から多くの観光客が東御苑に入って行くのを見ながら、私は一度も入ったことは無く、ただ走り去っただけだった。
 今回ここを散策し、”遅きに失した”の思いを強く抱いた。東御苑の中も走れば良かったと思ったのだ。
 
 大手門を入ると直ぐに「三の丸尚蔵館」があった。ここには、皇室に代々受け継がれた絵画・書・工芸品などの美術品類が保存されていて、展示もされるのだが、今回ここは素通り。台地への坂を上る頃は35度近くの気温があったと思う。皆汗だくで、私も体力の衰えを実感しながら、漸くこの坂を上った。百人番所前で解散。家人も含め、殆どの人は番所内で涼を取っていたが、私は敢えて天主台へと向かった。
 最初の天主台は、1607年、二代将軍秀忠の代に完成。1638年、三代将軍家光の代には、江戸幕府の権威を強調する国内最大の天主閣が完成したそうで、地上からの高さ58メートル。江戸湊をいく舟からもその雄姿が眺められたという。ランドマークでもあった訳だ。しかし完成から19年後の1657年、明暦の大火(振り袖火事)の飛び火により全焼し、以後再建されることはなかった。是非観たかったものの一つだ。無念だがしかたがない。その縁を偲ぶべく、天主台跡地に立つ。現在は高層ビルにより東京湾を望むことは出来ないが、現存する石垣から当時の規模を想像するのみである。
 




 北詰橋門から皇居を抜け、近代美術館工芸館を見学し、猛暑の中の「訪ねる会」は終了。新協建設の担当の皆さんお疲れ様でした。(右写真と下写真は北詰橋から撮影したもの。橋から水面までの距離から、台地の高さを推定できる)