マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

回文「びわあわび」

2013年06月20日 | 

 言葉遊びの一つに回文がある。上から読んでも下から読んでも同じ発音で、意味を為す言い回し。比較的有名な文をあげれば
 「竹藪やけた」 (たけやぶやけた)
 「野茂のものは野茂のもの」 (のものものはのものもの)
 「夏までまつな」 (なつまでまつな)
 等々。和歌にもあり、中国の漢詩(こちらは漢字の回文)にもある。だからと言って日本では「山本山」は回文とは言わないらしい。私の好きな回文は
 「数学解くガウス」 (すうがくとくがうす)
 今日の私の駄作は「で、イタリアに 私負けましたは ニアリ タイで」 (でいたりあにわたしまけましたは
にありたいで)
 
 そして、突然枇杷の話である。数年前、道の駅「とみうら」に寄った時、駅内にあった、「枇杷倶楽部」の枇杷尽くしに触発されて、再度訪れたいと家人と話したことがあった。房総半島に出掛けた折り、館山や勝浦で、活きのいい鮑を食したことが思い出され、家人がその枇杷と鮑を結びつけて、突然「びわあわび が回文になる」と言った。以来いつかは「びわあわび」の房総旅行をしたいと考えて数年が過ぎていた。今年2月、家人の友人のFさんのお宅を訪れた折りに、その計画が動き出した。6月18日(火)~19日(水)、宿泊を「ハーヴェストクラブ勝浦」に確保し、Fさんの車でドライブに出掛けた。

 

 6月18日(火)。11時、京成八千代台駅でFさんと待ち合わせ。彼女の運転で京葉道路に入り、市原IC下車。ここからは私が運転をすることにした。我が愛用するホンダのFitとは、ギアやサイドブレイキの位置が違っていて、運転前は一抹の不安があったが、簡単に慣れた。
 国道297号線を南下し、大多喜「城下町通り」沿いのお蕎麦屋「くらや」で遅い昼食。297号を更に南下し、道の駅「たけゆらの里」にも立ち寄り休息。城下町大多喜は、タケノコでも有名。
 夜、野趣・海の料理「かくい」に出掛けた。勝浦には50回は訪れていると思う。その内5回に1回はここに来る。数年前の中学のミニクラス会の宴会もここでやった。顔馴染みのお店はそう多数あるわけではないが、ここの女将、私の顔を見て「お久し振り」という顔をした。出された料理は魚尽くし。鮑の刺身もその一つ。しかし残念ながら、自らの胃力の弱さを思い知る。海を身近に見ての食事は野趣たっぷりなのだが数多くの料理を残してしまった。女将も納得した様な顔。

 6月19日、朝風呂から霞んだ海を眺めると、海岸は風雨荒れて波高し。そこで海岸沿いの道をやめて、297号線を北上。開通したばかりの圏央道鶴舞ICで高速道路に乗り、館山道終点富浦IC下車。道の駅はそこから2分。ウイークデーながらそれなりの混雑を見せている。2000年には「道の駅グランプリ 最優秀賞受賞」の実績もあり、各種メディアにも登場しているからだろう。枇杷が比較的お安い。私達はランチでパン食とし、そのジャムを味わった。流石に美味しい。果物そのものはお土産とし、新鮮なうちに味わっている。帰路は富浦から八千代台まで1時間25分という近さ。Fさんから「車を利用下さい」と言われ、旅の方法が広がった様な気がしている。かくして「びわあわび」の旅は終わった。