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塚口サンサン劇場「劇場版 少女☆歌劇レヴュースタァライト」応援上映行ってきました!

2024-06-08 23:43:26 | 映画感想
塚口って、こんなに近かったんだ……。
客席って、こんなに熱かったんだ……。
応援上映って、こんなに楽しかったんだ……。
 
 というわけで今日は現実と舞台がないまぜになるワイ(ル)ド・スクリーンバロック、「劇場版 少女☆歌劇レヴュースタァライト」応援上映に行ってきました!
 
 
 本作は以前に塚口で上映されていたときに前情報やTVシリーズの事前知識ゼロで見に行っていろんな側面から度肝を抜かれた作品。応援上映に参加するのはこれで2度目となります。今回も応援上映が開催されると聞いてさっそく参加してきました。
 本作には熱烈なファンが多数いるようで、上映前の待合室で応援上映に参加される方からこのようなアイテムを頂きました。
 
 
 わかります。
 本作においてトマトと並ぶ重要アイテムであるカスタネット(正確にはミハルス)です。
 サンサン劇場の応援上映に集うファンはみんなこう。上映前ですが私たちはもう舞台の上。
 もちろん舞台の上なのは劇場側も同じ。
 先日の日記でも上げましたが恒例の待合室の展示はこんな感じ。
 
 
 実にクレイジー。正気では応援上映ならず。もはや応援上映はすでに始まっていると言っても過言でも華厳でもありません。
 そして上映前のスクリーンはこんな感じ。
 
 
 キリンの存在感よ。
 そしてこれまた塚口恒例の上映前BGMである「私たちはもう舞台の上」に合わせてすでにカスタネットと手拍子が鳴り響いています。情熱がフライングしとるがな。これが塚口よ。
 なんかもう各所からガソリンが漏れてる感じですが、そのガソリンに火を着ける熱き漢(おとこ)が舞台へ上がる!
 歌劇☆支配人シネマイスター☆トムの登場だ! 歌劇☆支配人ってなんだよ。
 歌劇☆支配人の証である紅いケープも鮮やかに口上を謳い上げる戸村支配人に万雷の拍手が向けられます。毎回書いてますがこれだけ場を沸かせられる支配人もなかなかいませんよ。今回はサイリウムも多く使用されていることもあって場内は一気にアイドルライブ会場に。
 そして恒例の前説も終わり、いよいよ歌劇少女たちの舞台、開幕です!
 
 わたくし人形使いはこれまで数々の応援上映に参加してきましたが、やはり応援上映に向いている作品というのがあるんですよね。
 なぜ応援上映に向いているかという理由は作品それぞれですが、本作は実に応援上映向きの作品だと言えるという思いを応援上映に参加するたびに強めるものです。
 なぜなら本作は、現実と舞台を分ける境界線を意図的に曖昧にして地続きに、そしてないまぜにしている作品だから。
 この作品でスクリーンと客席の境界線を曖昧にする力を持つ塚口の応援上映を行うことでスクリーンと観客との境界線が二重に崩壊してなんかもうなにがなんだかわからなくなります。
 塚口の応援上映やマサラ上映の感想で毎度毎度書いていることですが、塚口サンサン劇場における応援上映やマサラ上映のすごいところはなんといっても「観客が作品の一部になれる」ということ。しかるに本作は「舞台」をテーマにしている以上そこには「観客」が絶対的に存在するわけです。そして今回の応援上映ではこの「観客」のポジションに我々がぴったりはまり込むことができる。そういう意味で本作は応援上映と非常に相性がいい作品と言えるでしょう。
 ともすれば観客は舞台装置ともなれる。特に神楽ひかりvs露崎まひるによる「競演のレヴュー」でマスコットキャラであるスズダルキャットの鳴き声に合わせてそこらじゅうから「にゃ~にゃ~にゃ~」と鳴き声が聞こえてくるところは場面とも相まって完全にホラーでした。
 それにまあ今回サンサン劇場に集ったファンの熱量には圧倒されましたね。今回はマサラ上映ではないので紙吹雪やクラッカーはありませんでしたが、場面によって的確にカラーチェンジするサイリウムや合いの手、ツッコミに加え応援上映でしか許されない絶叫などなどで楽しませてもらいました。そして前述のカスタネットがまたいい仕事してるんだわこれが。このトシになってこの人数でカスタネット鳴らすなんて経験ができるのは塚口サンサン劇場だけ! カスタネット鳴らしたのなんてたぶん幼稚園以来だったぞ……。
 しかし! 今回の応援上映でもっとも心揺さぶられたのはなんといっても沈黙です。
 熱情渦巻く舞台での熱い戦いのあわいに訪れる沈黙。それまで大騒ぎしていたはずの客席が申し合わせたように静まり返るあの瞬間の一体感よ。
 応援上映やマサラ上映ではしばしば余計なヤジなどで場の雰囲気が壊れてしまったりシラケてしまったりすることがあるもの。こうした沈黙のシーンも、そこで余計な発声がひとつあっただけで台無しになってしまいます。
 しかし今回の応援上映は、基本的に大騒ぎの賑やかな応援がメインであるうえで、あるいはだからこそというべきか、この沈黙の斬れ味が実に冴える!
 応援上映やマサラ上映の大きな楽しみが「一体感」なわけですが、今回の応援上映では静と動両方の一体感が楽しめたと言えるでしょう。
 あとこれもぜひ書いておきたかったことなんですが、上映終了後に劇場を出た後に本作を今回初めて見たであろう方の喜びの声が聞こえてきました。これぞ映画館で映画を見る醍醐味よ! みんな映画館に行こう!
 
 ……というわけで今回の応援上映も非常に楽しいものでした。
 しかし塚口では、これから明らかにホモ・サピエンスの耐久性を考慮していない頻度でのマサラ上映が予定されているので俺たちの戦いはこれからだ! 塚口の次回イベントにご期待ください!
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