いやーよかったですよこれ。
今まであんまり直接的には描かれることのなかったシャアの過去話ってことでかなり期待値は高かったんですが、期待以上のものを見ることができた感じです。
ダイクン家とザビ家のドロドロの蹴落とし合いを始め、1stガンダムの舞台裏がうまい具合に描かれていました。
以下感想を。
・冒頭のルウム戦役のシーンは圧巻。ザクバズーカの弾が敵艦内部に刺さってから散弾をまき散らすというエグ仕様になってるのがグッド
・黒い三連星の活躍も素晴らしい。巨大ヒートホークで艦橋を一刀両断のシーンは迫力!
・初めて明確に描かれたジオン・ズム・ダイクンですが、かなり精神的に参ってる様子で、キャスバルとセイラさんが気の毒だ……。
・今まではてっきりジオンはデギンに暗殺されたと思ってましたが、本作では心労で死ぬ展開に。
・おおお、設定だけキャラの幻のザビ家三男サスロ・ザビが! 勝手にギレン似のインテリ風を想像してましたがぜんぜん違うキャラに。
・とか思ってたらいきなり爆殺!
・で、なんで隣に乗ってたドズルが生きてるの。サイボーグかなんかなの?
・ラ、ランバ・ラルが若い……!
・ザビ家が超ギスギス。見てて胃が痛くなるレベル。
・今回結構コミカルな描写が多いけど、内容は基本的に過酷なんだよなあ……。
・ランバ・ラルの「素敵なおじさま」感が素晴らしい。そりゃあセイラさんもなつくだろうし、再会した時には戦いの中で戦いを忘れるよな……。
・ガンタンクの描写が異様に気合入ってると思ったら陸自が噛んでんのな。しかし、暴徒鎮圧に放水車じゃ飽きたらずガンタンク持ち出してくるあたり連邦の過激さが見えてくるな。
・ランバ・ラル&ハモンさん大活躍の巻。特に今回のハモンさんの活躍ぶりは完全に峰不二子。
・そして田中真弓さん演じるキャスバルがもう不憫で……。塔での母・アストライアとのシーンで、完全に母とはもう会えないことを悟ってる表情とかもう……。
総評としては、「シャアの印象がかなり変わる作品」って感じでしょうか。
ややもするとロリコンでマザコンの印象が強い彼ですが、幼少期にこんな環境にいることを強いられればこうもなろう!
そして結局逆シャアで行方不明になるまで、彼は自分が失ったものを手に入れることはついぞできなかったという……。
あと、冒頭の黒い三連星だけではなく、クランプやデニムといったジオン軍の面々の姿が拝めたのもなかなか良かったですね。
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