夏コミ分が終わったら間髪入れずに紅楼夢編です。
・きんのゆりかご(双月亭)
妖夢の自機抜擢でアレ妖夢の復活が待ち遠しい双月亭さんの新刊は、紫と霊夢、そして幻想郷の関係性を描いた作品です。
この二人は東方の舞台である幻想郷と深いかかわりがあることは誰の目にも明らかなわけですが、じゃあどのように関係しているかというと本家ではまったく描かれていないわけで、各人によっていろいろ妄想するところでしょう。
この作品で描かれている両者の関係を見て、「やっぱりそうだよなあ」という気持ちと「ええっ、そうきたか」という気落ちを同時に感じました。
今まで僕は個人的に「紫は幻想郷そのものがいち妖怪の姿を便宜的にとっているもので、人間とも妖怪とも違う、それらを模倣しているに過ぎない存在」という妄想をなんとなーく抱いていましたが、この作品を読んで、紫もまた幻想郷という一個のシステムに捕らわれた存在なのかもなあ……とか考えました。
こんな風に読んでる側の妄想を誘発させてくれるのもいい作品のバロメーターといえるでしょう。
ラストで霊夢の名付け親になったのが早苗なのがまたイイ感じです。
今日はここまで。
夏コミ戦利品レビューも残すところあと2サークルです。
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