A Day in The Life

主に映画、ゲーム、同人誌の感想などをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここはいいトシしたおっさんのブログ。

「GRAND CROSS ReNOVATION」体験版プレイしました!

2021-08-24 23:06:06 | STG

 現在開発中のSTGの中でトップクラスに完成を楽しみにしている一作「GRAND CROSS ReNOVATION」の体験版が先日配信され、ようやくプレイすることができました。
 それでは早速感想を。

 本作は以前開催された同人ゲームイベント「メガビットコンベンション」に出展されていた作品のうちのひとつ。
 ノーマルショットとライフを消費して放つレーザーを駆使して戦う縦STGで、数々の名作STGのオマージュ的演出やスピード感のあるステージ進行、フォントに至るまでかっこよさに全振りしたUIなどが非常に魅力的な作品です。
 体験版となる本作では、プロローグ部分がプレイできるようになっているほか、各種のスコアシステムも実装している模様。
 本作の特徴はなんと言ってもライフを消費して撃つレーザー「太陽剣」でしょうか。名前がすでにかっこいい。
 STG作品におけるレーザー数あれど、「回転させて薙ぎ払う」というアクションが可能なレーザー兵装って実はあんまりないんじゃないでしょうかね。
 この「薙ぎ払うレーザー」は、「横画面縦シュー」という環境で最大の効果を発揮しています。
 横並びになった敵編隊を一気に薙ぎ払ったり、突進してくる敵をすれ違いざまに撃墜したりといったアクションゲームに近いダイナミックな操作感が楽しいですね。
 本作は画面や展開が派手派手なので、自機もまた派手に画面じゅうを走り回って戦うというアクションが映える感じです。
 これが縦画面縦シューだったり弾幕STGよりのゲームデザインだったらゲームシステムとのズレが出ただろうなあ。
 ゲームシステムと言えば、本作は残機制ではなくライフ制+ライフ自動回復+オートボムという仕様になってます。
 ライフの自動回復は無条件、しかも回復速度は相当早いので一見ヌルゲーに見えますが、それこそが素人のあかさたな(?)。
 前述の通り、強力な武装である「太陽剣」は ライフを消費して使用する武装となっています。
 というといわゆるいざというときに使うとっておきの武器という気がしますがさにあらず。
 本作のメインショットは結構火力が抑えめなのと攻撃範囲が前方固定、さらには前述の通り縦画面横シューなので敵の出現範囲も広く、メインショットのみでは次々と登場するザコ敵をさばききれなくなるので、必然的に太陽剣を積極的に使うプレイスタイルになっていきます。
 すなわち、ライフ制+ライフ自動回復+オートボムという一見ヌルゲーに見えるこの仕様は、リスキーな武装をゲームシステムとして無理のないところに落とし込むためのものであると言えるでしょう。
 加えて、この文字通りライフ=命を削りながら戦っているというシチュエーションが非常に燃えます。
 もちろんライフが自動回復とは言え、太陽剣使用によるライフ消費スピードはかなり激しく、要所要所で使用タイミングを見極めて使う必要はあります。
 こうなるとやはり安全プレイのためにはリスキーな武装はあまり積極的に使えなくなってしまいがちですが、そこにも周到な罠が張ってありました。
 自機のライフが半分以下になることによって「リスキーパーセンテージ」が上昇。これが900以上、もしくは999/MAXの場合に太陽剣で敵を倒すことで、リスキーテクニカルボーナス(リスキーポイント900以上で太陽剣で敵を倒すと発生)、オーバードライブボーナス(ライフゼロで太陽剣で敵を攻撃し続けると発生)といったようなウエディングドレス着てカレーうどん食べるレベルの危険行為やらせる気満々のボーナスシステムを搭載!! 完全にご褒美ですひゃっほう!!
 シューターは全員マゾなので(クソデカ主語)守りに入るくらいなら命を削ってスコアを稼ぎたいもの。
 本作はそうしたシューターのマゾ心を満足させてくれる傑作STGとなることでしょう。
 真面目に考察するなら、これっていわゆる能動的リスク(ランク)管理と自機の武装を融合させた画期的なシステムだと思うんですよね。
 太陽剣を使用してライフが減ればそれだけリスクは増加しますが、代わりにスコアを稼げるようになる。
 安全に進みたい部分は太陽剣を使わずにライフを多い状態に保ち、リスクを取って稼ぎたい場合はばんばんライフを消費して太陽剣を使う。
 STGにおけるランク管理の概念は、ノンケの人(非シューターの意)には理解しづらいところもあろうかと思いますが、このシステムなら自然に能動的なリスク管理ができるようになるんじゃないかと思います。
 STGはその基本仕様自体がライトユーザーに向いていない側面があり、なかなか新規流入者が入ってこないジャンルかと思います。
 なのでSTG製作者の人々はさまざまな手段やシステムで初心者も入りやすい作品を作ってきたと思いますが、本作もまた独特なシステムで初心者でも入りやすい作品を目指してるように思いました。
 まあ本作のボーナスシステムを見る限り、常時太陽剣出しっぱなしの絶走行やり始める人外が出てくるのはコーラを飲んだらゲップが出るくらい確実なのでそっち方面も楽しみですね。

コメント
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