先日、仕事関係のとある用事で
北摂にある某大学に行く機会があった。
間違いなく大阪の最高学府でしょう。
用事は簡単で、
あとの時間を自分の散策にあてることができそうなので、
率先して出かけることにしたわけだ。
訪ねたのは医学部。
この時期の大学は、
入試や卒業式のため授業はなく、
学内に学生の姿はほとんどなかった。
長い春休みの最中なんだろうな。
その学内で行われた合格発表の模様が、
先日テレビで報じられていた。
合格発表の仕方として、
ここ最近行われていなかった昔ながらの
掲示板に合格者の受験番号を貼りだす形式に戻したとかで、
マスコミに取り上げられ、
掲示板の前で繰り広げられる
一喜一憂の光景が映し出されていた。
(写真と記事は関係ありません)
まあテレビに映るのはたいていは
「一喜」の方だけなんだけどね。
その掲示板なるものを一度見てみようと、
この大学行きの話が出た時から考えていたんだよね。
この大学のキャンパスは
学部ごとに校舎が固まっており、
そのかたまりの間を路線バスが走っていたりするので、
比較的オープンな感じだ。
歩いて、車のゲートらしきところに行くと
警備員がいたのでそこで掲示板の場所を尋ねることにした。
さて問題はなんて聴き方をするかである。
ライターの名刺を出せば、
案内もしてくれるのだろうけど、
「広報に連絡してみます」、
なんてことになったらおおごとだ。
物見遊山の見学どころではなくなってしまう。
かといって「息子が来年からここに来ることになりまして」
などとかまして見ても「お名前は?」
なんて聞かれてもかなわんし、
ゲートに向かって歩きながら
いろいろと考えた挙句、
「先日、孫の合格発表がありまして、
その掲示板をぜひ見てみたいのじゃが」
と若干腰を曲げて聴いてみた。
名前は?と聞かれたら
フガフガ言ってやれと思いつつね
案の定、警備員の目には
孫煩悩なおじいさんに見えたらしく
「どうぞお入りください」
と笑顔で応じてくれた。
見事な演技力と言うほかはない。
「で、その掲示板はどこかのう」と聞くと
「中に入ってここをまっすぐ歩いていったら
案内が出てますよ」とのこと。
早速その通りに進んでみたものの、
一向に案内が現れない。
かなりウロウロした挙句、
大学生協があったので
入ってもう一度「孫がのう・・・」と再び聞いてみたのだけど、
ここの係の人もどうも知らないらしい。
まあ、仕事でもないし、
遊びで熊野古道を歩いていて
王子を探しまわるほどの執着もないので、
「ま、もういっか」とそこで気持ちは
一気に萎えてしまった。
仕方なく掲示板に行くことはあきらめたものの、
でもせっかくじゃないかと、
doironの取材魂はちっとだけ刺激された。
そこで立ち寄ったその生協で
近頃の学生の嗜好を調査してみることにした。
フロアーの片隅には、
最近のコンビニにもよくある
コーヒーメーカーが置かれ、
ちょっとしたテーブルといすもある。
この辺は今風ですね。
棚にはレポート用紙がずらっと並んでいる。
文字通り「大学ノート」も結構充実している。
昔、doironが学生だった頃は
自分の大学のロゴが入ったものが売られていたものじゃが、
ここにはなく市販品ばかりだったなあ。
大学の独自グッズとしてあるのは、
この大学のマークが刻印された手帳が
山積みされていた。
さすがに4月始まりの手帳ばかりであったが、
どうも最近はスマホやタブレットでの
スケジュール管理に押されて、
若干持て余し気味に置かれてある。
ああ、そうか新入生をにらんでの仕入れか。
あ、こんなクリアホルダーにも
大学の名前が・・・
わずかに並んでいる書籍コーナーでは、
旅雑誌が半分以上を占めていたなあ。
春休みの学生をあてこんでいるのだろうか。
お菓子、おにぎりなどの軽食品は
結構種類も充実していた。
なんてことを取材して、
お知らせしても何の役にも立たないでしょうが、
まあ、ちょっとした異世界を覗いて見た
というお話でした。
このあと、行ってみたかった
伊丹の昆陽池が近くにあるので
車で回ってみたのでありました。
続く