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全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

葛城古道 日本一長い路線バス

2015年03月01日 22時16分53秒 | ウォーキング

大和葛城山麓の東側、
つまり奈良側にはかつて大和朝廷が栄える前に、
土着の神々と暮らす古代王朝がありました。

その王朝の名残は点々と残っており、
今も多くの人々がその神々の膝元の村で暮らしています。

その村々を南北に貫く一本の道があります。

今はその道の大半が近畿自然歩道となり
きれいに整備されていますが、
街道としては
「葛城古道」
あるいは「葛城みち」といわれている道です。



その道はずっと以前から気になっていました。
全部で43巻ある司馬遼太郎の
「街道をゆく」シリーズの第1巻の



4本目の道「葛城みち」として書かれているのを読み、
彼が歩いたその道をいつか歩きたい
と思っていたからです。

大和葛城山には、昨年も行きました。

一年に1度は登っているかもしれません。
奈良側に下山して、バス、電車を乗り継いで
帰ってきたこともあります。

そんな時や吉野方面にバイクトレで行くときに、
この古道沿いの
「一言主神社」や「風の森」という名前を目にし、
それらが「街道を行く」に登場することを
知った時から思っていたことです。

若干土地鑑もあります。

ただ、行くには交通の便があまりよくありません。
起点を近鉄御所駅としたとしても、
終点からはバスで帰ってこないといけませんので、
ためらっていたということもあります。

しかし、熊野古道を歩き続けて最近は
バスに乗ることに抵抗もなくなり、
しかも名所旧跡に関する知識も
それなりに増えたこともあって、
いよいよ機は熟したとみて、
出かけることにしたのでした。

一度行こうと決めた日は、
とても寒い日でした。
こりゃあ、雪になるに違いないと思い、
少しずらすことにしました。

最初行こうと思った日に、
山方面を眺めると
厚い雲に覆われていました。

まあ、いい判断だったでしょう。

そして、朝から冬の空ではあるものの、
たまに青空が覗くという
まあまあの街道日和の日に
車に乗って出かけました。

目的地は近鉄御所駅です。



車で約1時間で到着しました。

駅前のコインPに車を停め、
さあ歩行開始かと思いきや、
今回はここから街道の南端である
「風の森」までバスで行き、
歩いてここに戻ってくるというコース設定をしました。

その方が、バスの時刻に合わせることなく
歩く時間を自由にとれるからです。

コインPのすぐ前が、
そのバスの停留所です。



実は、このバスも楽しみにしていたのです。

というのも、奈良交通のこのバスは、
全長166.9km、停留所の数167駅、
所要時間6時間半を誇る

「高速道路を使わない国内最長の路線バス」

なのです。

大和八木駅から新宮まで通っています。
ちなみに運賃は始点から終点まで
片道5250円です。

停留所の路線図がこれ。



細かすぎて読むのが大変です。

このバスの途中乗車と途中下車で
「風の森」まで向かいます。

ではでは、このバスが国内最長なら、
国内最短の路線バスはどこでしょうか。

調べてみますと、
オフィシャルなサイトはありませんでしたが、
同じようなことを調べている人はいるもので、
その人のブログでは
福井鉄道が運行する、
赤十字前駅と福井赤十字病院とを結ぶ、
赤十字病院線とありました。

距離は500m、所要時間は2分、
途中の停留所はなく、
運賃は50円だそうです。

まあ、この辺は何を持って路線バスとするか
という問題もありそうです。

バスの乗車まで時間が少しあったので、
近鉄御所駅周辺を探索しました。

観光案内所があったので入ると、
年配の係の人が話しかけてきました。

「今日はどこを歩くんですか」

ど、どうしてわかったんでしょう。
スニーカーにウインドブレーカー
帽子にリュックなんですからバレバレかな。

「葛城古道を歩こうと思っています」
と答えると

「御所にはいろいろ歩く道がありますよ」
と言って、街道地図をいろいろいただきました。

これはありがたいですね。
次の歩行の候補地に入れておきましょう。

続く。