ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

飯盛山で盛沢山 3

2015年03月29日 21時20分37秒 | ウォーキング

山頂からは六甲、淡路、関空、多奈川や



左の方には多分友ヶ島も見えていました。

絶景ですね~。

ここから葛城二十八宿の第一番修行場の
友ヶ島や東に連なる山々を眺めて、
役行者は志を新たにしたでしょうね。

「おれは仏になるんだあ」ってね。

さて少し遅くなりましたが、
ここでお昼です。

今日の昼食はこれ・・・

ガビーン!

皆さんのお昼の用意で湯を沸かしたりしてたら
写真を撮り忘れていました。
う~ん、まだまだ修行が足りません。
志を新たにしましょう。

山頂にいた京都の一団が下山していけば
こちらのグループだけになり、
静かになりました。

ゆっくりと休憩をして、



三角点も撮影して、



さあ下山です。

ここから北に向かう道の入り口には、
通行止めの予告看板があります。



第二阪和国道の工事により
岬公園方面へは通行止めです。

でも地図ではその前に右へ折れて
淡輪方面へと下りて行く道があることになっています。

そこを目指して下っていきましょう。



この北側のルートは道に露岩が出ていて
滑りやすく注意して下りねばなりません。



尻もち注意報発令です。

いつもしょうもないことを言って
滑っていますから、ここはひとつ
滑らない修行と心得ましょう。

あ、滑ってますか?

結構な下りが続いていて、
「この道を登りたくはないなあ」
とか言いながら
ヤシャブシの花が咲く道を下っていきます。



やがて飯盛山を見渡せる展望地に出て、



さあ谷へ降りましょうと道を探りましたが
下りる道が見当たりません。

それどころかメインの道も
その先で踏み跡が消え、
道がなくなりました。

これはまずいと焦り始め
ようやく探し当てた道を下りて行くと・・・
これも道が消えていました。

これはかなりのアタフタ事件です。

さ、さては役行者の陰謀か!

この時点で時刻は15時。

少し陽が長くなったとはいえ、
日没までの時間を考えると
悠長に道を探ったり考えているヒマはありません。

即決で元来た道をひきかえすことにしました。
あんなに遠くに見えていた山頂まで
また引き返しです

いよいよ本当に修行の様相を呈してきました。

「登りたくはないなあ」
といってた道を結局登る羽目になりました。

とほほです。

時間はアタフタと過ぎてゆきます。

でもここで焦って、
滑って転んで怪我しては元も子もありません。

努めて冷静に皆さんを誘導します。

再び飯盛山山頂に戻りました。

本日二度目の登頂です。

「今日はダブルで飯盛山に登ったなあ。
日記に付けとこ」とか
「まだまだ明るいから大丈夫やで」
とか何とか冷静を装いながら、
皆さんの気持ちをほぐします。

しかし頭の中では最悪を想定して、
グルグルと思考が巡っているのです。

少し遅れがちになってきた皆さんを待ちながら
地図を見ていると、
当初登ってきた道を完全に引き返そうか
と思っていたのですが、
札の辻への分岐あたりから
淡輪へ降りる道があることに気づきました。

孝子まで戻ると確実に陽が暮れます。
どっちみち暮れるのなら一か八かで、
その淡輪への下山路を下りてみることにしました。

これが大正解でした。

不調を訴えてきた人の荷物も引き受け、
リュックを2個持って先導しました。

最初は体の前にもうひとつのリュックをつけていたのですが、
それだと足元が見えないので
下りはちょっと不安です。
途中でリュックの肩紐をうんと伸ばし、
背中に二個背負ってみたらええ感じでした。

ざあざあ流れる
渓流に沿って下っていくと、
こんな祠があったり、



こんな橋を渡ったりします。



山頂にいたグループも
ここを登って来たようやな
と思いながら、だんだん気が楽になってきました。

何とかいけそうだ、と。

そしてついに5時30分。
畑の集落に到着しました。

あと15分もすれば暗くなってくるでしょう。
アタフタしたけど
思わぬ修行の登山となりました。

早速通じるようになった携帯で
タクシーを呼び
淡輪の駅までたどり着いた時には



薄暗くなっているという有様。

いやあギリギリでした。

途中で道がなくなっていて
引き返した部分が往復4キロ、2時間余り。



余裕で下ってくるはずだったのが、
こんなアタフタなことになってしまうとは、
さすがに葛城二十八宿の修行場だけのことはあります。

4人中ライトを持っていたのが2人。
水は全部で1.5リッター、
食料は一晩過ごせるくらいは十分持っていたので、
それほど深刻ではなかったのですが、
携帯も圏外で通じなかったし、
急な体調不良など
山では何があるかわかりませんから、
里山登山でもしっかり準備をしとかなくてはなと、
後日の打ち上げで大いに反省しつつ
盛り上がったのでありました。

遠く京都からも団体でやってくるという

泉南の名峰、飯盛山。

役行者、豊かな自然、絶景眺望、2回登頂など
今回は盛沢山な山行でした。

終わり。