バラにゆかりがあるとして
バラの花を社屋周りに植えている。
花の季節が来ると
それは見事な景色となる。
建物にバラが植えられているというより、
バラの中に建物がうずくまっているという風情となるのじゃ。
職場に植えられている
バラには2種類ある。
ひとつは
「ビンゴメディランド」
という品種で、
つる性の茎に
たわわに真っ赤な花が咲く。
そしてもうひとつは、
「春風」
という品種で、
華奢な枝にピンクの小さな花を
いっぱい咲かせる。
わずかな風に
さわさわと揺れるさまは、
その名が示すとおりだ。
何年か前に、
ラジオの生放送に出演したときに、
わが社の社屋を
「日本一素敵な社屋」
と語ったことを思い出す。
そんなバラも、
平成6年に植えらて以来
もう15年にもなる。
バラの寿命はよく知らないが、
多分高齢株の部類に入るのだろう。
昨年、咲いたときには
毎年の姿をよく知っているわしには、
かなり褪せた色になっていた。
それが、
高齢化によるものか
それとも気候条件によるものなのか、
今年はそれを確かめてやろうと思って
開花を待っていた。
ところが、今年は
これがなかなか咲かないのだ。
世間に宣伝もした手前、
わしも知らん顔もしておられないから、
毎年バラ日記をつけている。
初開花日、
つまり我が社のバラ前線到達日を見てみると、
これまで早かった年には、
3月25日に最初の5輪が咲いた
との記録もある。
なのに、
今年はもう4月末というのに、
まだ一輪も咲いていないぞ、
かなりやきもきしながら待っておった。
今日もそんなことを思いながら
バラをぐる~っと見回してみたら、
ありましたありました。
日当たりのよい場所に、
真っ赤なバラが1輪咲いてました。
よく見ると、小さなつぼみも
そこここにある。
待ち合わせていて
やっと季節にめぐり合えた、
そんな感じです。
満開のバラに埋もれて
5月第3土曜日には、
コンサートなどの
イベントが開催される。
関係者はやきもきしたでしょうね。
まもなく、約束どおり
我が職場のあちこちでバラの花が
開き始めるでしょう。
その点はひと安心なんですが、
さて今年のバラの花の色はどうなのか
次にそのことをわしはかなり心配しておる。
最近、職場では
リフレッシュルームの窓から見える
バラの植栽のその景色に、
じっと視線を注ぎながら
バラの行方に
ひたすら注目している
doironなのだ。