ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

社内報

2007年11月30日 22時53分45秒 | 仕事
職場のWEB版社内報に毎月コラムを掲載している。
一度はじめたら
やめるにやめられず
すでに連載50回を超えた。
コラムを通じて
わが社の状況を
社員の皆さんに
伝えることが
目的なんだが、
最近は少し趣味の話や
季節の話題が増えてきた。
先日もコラムに福知山を走ったことを書いた。
そしたら
いつにもまして
反響が大きかった。

「doiron」さんは忙しそうやのに
フルマラソン完走できる練習してるん?
とか、「まだマラソンやめてなかったんやなあ。」
とか、あちこちで声をかけられた。
「いやあ、過去の貯金で走ってるんですよ~。」
と応えながら
「まだまだ辞めてたまるか」
と心の中でつぶやいているのじゃがね。

ほんの短いコラムだが
いざ、多くの社員が読むとなると
言葉を選んでしまうし
話題も限定されるが
最近はこのブログのおかげで
あまり肩肘張らずに
気楽に書けるようになったし
それが許してもらえるような
土台作りも
できてきたように思ってる。
それに
ネタに詰まると
自分のブログを思い出して
ネタをピックアップできたりするのも
ブロガーの強みやね。

中には、
「いつも楽しみにしてるで~」と
声をかけてくれる人もいて
それは結構励みにもなっているのだよ。

さて三連休があけたと
思ったら
もう明日から2連休。
近頃は
イベントも少なく
土日順調に休めている。

そして明日は
奥さんにせがまれて
岡山県の日生(ひなせ)に行く予定。
目的は

カキ

しかも最近かの地で
大ブレイクしているという

「カキオコ」

カキのお好み焼きね。
社内報ではなく
このブログ用に取材してきま~す。
那覇に行かれる皆さんは
頑張って、そして楽しんできて
くだされ~


三連休その5~ロハス

2007年11月28日 22時42分07秒 | 生活

三連休の間、
あちこちうろうろして
ちょっとは家にいたら?
という声が聞こえてきそうなので、
少し家で過ごしたときのことも書いておこう。
ただ、名誉のために言っておきますが
病気でもなく元気なときに
玄関よりに外に出なかった日は
ここ20年では
ずぇ~ったい、ありませんから。
(自慢にゃならんな)

遅ればせながら
今年もボジョレーヌーボーを買ったんや。
そのラベルがこれ。



毎年、
華やかな模様のボジョレー・ヌーボーだが
今年のラベルもその線は継承されているよな。
味については
「赤い果実や花を思わせる香りと
軽やかできめ細かい味わいが特徴」
であるとのこと。
たしかに、香りはいつもより強いような。
へへ、思い込みかな。
連休の夜、
家でこのワインを飲みながら、
いろいろ想いを馳せてみた。
もう一度ラベルの写真をみてほしい。
ボジョレー・ヌーボーと書かれた上部に
「GEORGES DUBCEUF」
と書かれてある。
これは、ネットによると日本語読みで

「ジョルジュ・デュブッフ」

というらしい。
ボジョレーワインの大御所の名前であるとのこと。
ワイン片手に
この辺のコンテンツを探っていくと、
どうやらこの「ジョルジュ・デュブッフ」
2004年にはぶどうの産地偽装をして
一時期たいへん問題になったらしい。
どこかで聞いた話やなあ。
赤ワインではなく、
赤福ワイン?
でも全然知らんかったなあ。
多くの日本人が飲んでるワインでも、
遠い国での出来事やと、
こんなにも関心が薄れるもんなんやね。
でも、

そんなの関係ねえ!

だって、
偽装したのは原料に安もんのぶどうを混ぜてたらしいんやけど、
わしが飲んでるワインもどうせ安もんやしね。

つまみは、
友達の北海道土産。
行く前に、

「じゃがポックル」か、
販売再開になった「白い恋人」

と希望していたのだが、
もちろん「じゃが-」は売り切れで、
驚くなかれ「白い-」も品切れ状態だったらしい。
(今北海道で人気のマスコット
マリモッコリはあったらしいけどね。)
結局買ってきてくれたのは、
普通のクッキー、
その名も

「黒い友達」

んなわけはないか。
それにしてもボジョレーといい、
日本人は話題に弱いなあ。

こんなふうに、
昼間めいっぱい遊んで
夜はアルコールをちょびっと飲みながら、
ブログをたたく。
こんなのをLOHASな暮らしていうのかな。
Lifestle Of Health And Sustainability 
つまり健康と持続可能性のライフスタイルってやつ。
う~ん、とってもロハスな三連休でした。


三連休その4 ~再び奈良へ

2007年11月26日 22時37分08秒 | 最近の出来事

福知山の筋肉痛をほぐそうと、
昨日思い立って奈良散策に出かけた。

県庁近くの駐車場に車をとめて、
あらかじめ決めておいた
奈良公園周辺をぐるっとめぐる
約5キロのコースを歩いた。

おりしも、
公園のカエデは赤く色づき、
イチョウが黄金色に輝く絶好の季節。



とはいえ紅葉の季節はやっぱり京都なんだろうな。
日曜というのに
ここ奈良の観光客はまばらでした。
そうそう鹿せんべいを買って手に持っているばかりに、
鹿に追い回されて泣いている
子どもの姿はあちこちで見たな。

で、
まず最初に目指したのは、
毎年春のお水取りで紹介される

「二月堂」

東大寺本堂を左に見ながら、
奈良公園を東進。



若草山が右に近づいてきた頃、
まず三月堂、四月堂があって、
少し行くと開けた斜面の上部に
二月堂が姿を表す。




毎年、わしの誕生日、
3月14日に
大きなたいまつを持った練行衆が
火の粉を散らしながら欄干を
駆け回る荒行が行われることで有名だ。
この儀式は、
毎年絶えることなくもう
1256回行われているとのことだった。
つまり1256年前から毎年行われていることになる。

斜面の上部にあるだけあって、
ここからの眺めはなかなかのものだ。



右側のの大きな建物の屋根が
大仏が鎮座する本堂。
森の中に鹿の鳴声が響いていたな。

「紅葉を より鮮やかに 鹿の声」

二月堂を南下すると、
若草山の麓に出る。
途中逆光の紅葉の赤が目に痛いほどでした。
若草山の大きな芝生の急斜面は、
子どもの頃にお弁当をひろげて食べた記憶があるなあ。
転がったおにぎりは、
麓で待ち受ける鹿のおなかに入ったのに違いない。
このあたりのお土産やさんは
修学旅行生が対象なんだろうなあ。
若い人向けの
楽しいお土産がいっぱい並んでいて
見ていても楽しい。

そんなふもとの南端の
急な広い石段を降りたところから、
春日の森に入っていく。


杜の入り口にある、雰囲気たっぷりのお茶屋。

すぐに現れるのが一言主神社。
「一つだけ願いをすれば必ずかなえてくれます。」
と、やけに自信たっぷりに書かれてある。
ひとつだけ、かなえてくれるのなら、
今は願いをしないでおこう。
本当に必要になったときに
またここにやってこようと素通りをしたよ。

春日大社は国内の春日社の総本山。
藤原氏の氏神4人を祀る神社だ。
古寺が居並ぶ奈良公園地域に
神社があるというのも、興味深い。
宗教の違いは往々にして争いの種となる。
認め合い、許しあう心がないと
悲惨な争いになることも
歴史が証明しているもんな。
だから仏教と神道がお互いを認め合って
共存するというこの神社仏閣群は、
平和につながるんだと、いうことも
世界遺産に認められた理由のひとつやないんかなあ。


杜で出合った小鹿。神の使いのようだ。

この杜(もり)を形造る古木や苔は
多くの人々の思いに支えられているんやなあ。

「人々の 祈りはやがて 杜になり」

本殿から参道を下り
一の鳥居に出てから
次に目指したのは
猿沢の池
「澄まず、濁らず」と言われたこの池。
お世辞にもきれいとはいえなかったが
確かに遠目から
水面に写る周辺の景色は
それなりに風情があったな。


これは猿沢池ではなく、東側の池にある浮御堂

興福寺の五重塔なんかは



近くで眺めてると
首が痛くなるけど、
池に映せば楽に見れるもんだ。

「猿沢の 水面に映る 涅槃かな」

ぐるっと一巡りしてきたところで
最後に
友達のオススメの
オーガニックカフェで食事をしたよ。
町ゆく人を
二階から眺めながら
のんびりできる
素敵なお店でした。

福地山で
疲れた脚も、身体も、心までも
すっかり癒せたプチ旅行でした。
また行こうっと


三連休その3 ~サイクルモード

2007年11月24日 22時46分59秒 | トライアスロン
四年連続
大阪インテックスで開催されている
「サイクルモード」に行ってきた。
今年は
徳之島メンバーの
T川さんと
N川クンと一緒に行った。

T川さんは
福知山を3時間21分で走り
「死力を尽くして走った」だけのことはあり
いつもの颯爽とした歩き方でなかったなあ。

入場券は
知り合いのバイク屋さんから
もらったもの。



いつ行っても南港の道はややこしく
あちこち迷いながら
何とか到着。

さっそく試乗パスをもらい
会場へ。

わしの今年の見所は
各社とも、トップチューブにカーブをつけ
そこから
フロントヘッドにかけての
流線型のデザイン。
各社のバイクの写真です。


これは、我が愛車のメーカー、TREK



通のCORNAGO



人気のSPECIALIZED

カーボンチューブの
成型技術は
年々進歩するよなあ。
チタンの溶接技術が
発達してきたとき
これからはチタンの時代やと
思ったもんやけど
こんだけ軽く
強く、成型も自由自在となると
やっぱカーボンかなあ。

試乗もしたよ。
わしが乗ったのは
シーポTTKILLER



そう、あの某さんが乗ってるやつ。
たしかひげパパもかなあ。
あの「なだぎ」のように
思いっきり足を伸ばして
撮ってもらおうと思ったけど、
足がプルプルして伸ばし続けられなくて
こんな画像になってしまったよ。
(最初の招待券の写真参照)

会場周辺をぐるぐる回る
試乗の途中で
T川さんの乗ってた
普通のシーポと取り替えたけど
TTKILLERは
かなり乗る人を選ぶような気がしたな。

N川はこんなアクロバットバイクにも試乗。





超上手な面子に混じって
精一杯やろうとしている
姿が
涙ぐましいやら
おかしいやら
ずいぶん笑わせてもらったぜ。

そういえばT川さんも試乗してたな。
外国人スタッフに
英語で果敢に話しかけ、
サドルについての
講義を受けていたよ。



他にも思わず足を止めた
見所もいっぱいあったな。
いくつか紹介しよう。


この流線型のヘルメットは
N川も伊是名トライアスロンで見たといってた。
S水が買おうとしているのはこれかな?


これは、驚きの
片側サス。


サドルとボトルホルダーが
ひとつになったもの。
乗車時にお尻に突き刺さらんように注意やね。

そして、見ごたえのあった
simanoの
アルテグラSLのパーツ群がこれ



大阪では2日間の開催となる
この催し。
毎年、見逃せませんな。

かいさん
ひげママとも遭遇。
シーポのブースでは
チャンコさんとも話をしたよ。
徳の島でできていた
顔のブツブツが
だいぶ治っていたなあ。

暗くなるまで、見学して
帰り道についた。
(しかし帰りも道に迷ったなあ)




三連休その2~パークゴルフ

2007年11月24日 21時34分21秒 | 生活

マラソン明けの24日。
朝からパークゴルフに行ってきた。

先日、地元自治会で参加してきたときの
話をしたら
奥さんが行ってみたいというので
行ったのだ。
午前9時に会場に着くと
何やら、高齢者の固まりが
ざわざわ蠢いている。
休みの日にはこうして
集まり、
「ゲートボールなんかまどろっこしくて
やってられるかい。これからは
パークゴルフの時代じゃ」
などと話し合ったりしてるのかな?

クラブハウスに行くと
高齢者に混じって
ひときわ若い女性が
フロントにいた。
(これがタマが言ってた
同じ大学の出身者かなあ)

ゲームの申し込みをすると
「本日は大会が入っているので
今からだとハーフしか回れませんよ」とのこと。
「それでもいいよ」というと、
「ではゲーム代を半額にします。」だと。

奥さんは左利きなので
左用のクラブを借りて
一番ホールへ。

出だしからわしは、パー、パー
奥さんはボギー、ボギーと進んでいった。
3ホールくらいから
奥さんもコツをつかんだかな。
今は、ルネでエアロをしてるくらいだけど
元々水泳の選手だけあって
運動神経はそれほど悪くはないのだよ。

結局、パー33を

わし40

奥さん50

でハーフを回ったところで
大会が始まったので、
全員退避。



このパークゴルフ、
冗談じゃなくて
高齢者には
なかなかよいと思うよ。
コース内を歩けば
結構距離もある。
スコアをつけることで
頭や指先を使うしね。
30数億の価値があるかは
分からないけど
わしらの納めている介護保険の
保険料削減にいくらか
役立てばいいんじゃない?


三連休その1~福知山

2007年11月24日 11時26分14秒 | マラソン

昨年は体調が悪かったのと、
ホノルルマラソン前に
不調になるのが心配だったので
参加しなかった福知山マラソン。

ずいぶん久しぶりに
フルマラソンを走るような、
そんな気がするのは
夏に皆生に出なかったからやろうな。

来年の夏の皆生出場

今はこれが
最大の目標だ。

さて、それに向けて
ロングの練習の一環として
福知山を走った。
この大会は
僕のランニングの
歴史とともにある大会。
10回以上は
この大会で
サブスリーを目指したっけなあ。

時代は変わって、
今回の目標は4時間
もしくはキロ6分。
まあ、自分を取り巻く
様々なことの中で
推移してきたことやからね。
今度はここから
少しでも目標を上げていけたら
いいかな。

さて、レースの結果はというと。
号砲が10時30分。
スタート直後は
いきなりの急な下り坂なので
そこでスピードが上がってしまったが
橋を渡って
市街地に入ったところで
一旦、ペースダウン。
結論から言うと
ほぼそのダウンしたペースのまま
ゴールした。

5kmごとのラップは
26:59
28:56
28:30
27:52
28:12
28:04
28:09
27:25
13:25
(2.195km)

35kmから40kmの5キロは
目標の4時間と
最後の上り坂に備えて
少し上がったな。

穏やかな天気の下、
紅葉を愛でながら
楽しい一日を過ごしましたワイ。
みなさん、お疲れ様でしたあ。


辛いもの好き

2007年11月20日 22時59分56秒 | 生活

居酒屋「とも」で
必ず注文するのは
「明太子ウインナー」

いつものエイでは
最後の仕上げの
うどんを行くときは
表面が赤くなるほど
七味をかける。

正月の餅も
ゆず入り、えび入り、海苔入りと
いろいろ作るが
一番の好物は
唐辛子餅。

辛いもの好きといっても
要は
「唐辛子好き」なのだ。

唐辛子の辛さを表す単位は

スコヴィル

何倍に薄めてやっと
唐辛子の辛さを感じなくなるか
という、人間の味覚に
基づいた単位だ。
つまり、
100倍に薄めて
初めて辛さを感じなくなれば
100スコヴィル
と、こうなるわけだ。

このスコヴィル値が一番高い
といわれていた唐辛子の仲間が

ハバネロ

これまで、ギネスに載っていた
ハバネロの辛さは約570000スコヴィルだったが
このたび
1000000スコヴィル以上を記録したのが

ジョロキア

ハバネロもとうとう
このジョロキアに最辛の座を奪われてしまったのだ。

世界最高に辛い香辛料を
使っているのがうたい文句だったスナック
「暴君ハバネロ」も
うかうかしていられないぞと
なったときに
売り出されたのが「超暴君ハバネロ」だ。


辛さ2倍をうたい文句にして
スコヴィル値が倍の
ジョロキアに対抗しようとしているが
これはもう食べ比べてみるほかはないと
スナック菓子「大魔王ジョロキア」も購入した。
それがこれ


先ほど完食してみたが
噂にたがわず

辛い、辛い

最初の一口は
普通なんだが
やがて、ガツンと
辛さがやってくる。

唇につけなくてよかったなあ。
たらこになっていたかも~。
大魔王超暴君
軍配は
前者でしたあ。

しっかし、これだけ辛いと
汗もいっぱい湧いてくるねえ。

だから、期待することはひとつ。

暴君様、魔王様
一生のお願い。

痩せさせて~


初乗り

2007年11月19日 21時54分53秒 | トライアスロン

週末に
セイゾー家の買い物に付き合った。
行き先は堺の
バイクショップ。
かねてより懸案だった
タマのバイク整備だ。

まず最初はシューズ選び
わしのあげた
SPD-Rのペダルに会う
シューズを探したが。
やはり、思ったとおり
もうそんな旧モデルに
合う靴はないという。

え~、やっぱしぃ

僕がSPD-Rを買ったのは
2年前やのに
もう旧モデル?
しかも、それに合う靴は
廃番?
前から思っていたけど
バイクパーツの
進歩、変化は
時として
利用者を置き去りにしてしまうきらいが
あるよなあ。

結局、SPD-SLのペダルごと
シューズを購入。
シューズは
今年、T川さんが
購入したものと同モデル。
ただ
たまの足に合う小さいサイズが
なくて、いろいろ探してもらって
結局特価品の
ぴったりのを探し出してくれた。
そしてヘルメットは
比較検討したのは
GIROとOGK
これは
色とデザインと値段で
GIROに決定。
たまは
バイク乗車時に
着けるサングラスの
形と色に合わせるのと、
バイクのフレームカラーとの
コーディネートを
意識していたようだ。
そうして
出来上がった
サイクリストたまの姿が
これ



新しい世界に出会って
喜びあふれるタマの姿だ。

慣れないペダルで
早速、転倒したが
それでも楽しくて楽しくて仕方ないって
感じで
コケながらも笑っていたな。

トライアスロンデビューも
間近かな?
怪我だけはしないようになあ。


初物

2007年11月16日 23時21分42秒 | weblog
近くの神社の神主が
わしと同じ苗字だ。
だから、起源をたどっていけば
どこかでつながっているんだろう。
そんな神主が
季節ごとに
神社の産物を
届けてくれる。
少し前には
柿の実をいっぱい持ってきてくれた。
特別おいしいというわけではないが、
地元の柿だけに同じ水を吸い、
同じ空気を呼吸し、
同じ太陽を浴びてきた柿だから
そこそこ愛着がある。
そして昨日
今年のぎんなんを届けてくれた。
今年は、実のつき方が
いつもより少ないらしい。
そんな初物を
いただくために
新しいワインを開けたよ。
その銀杏がこれ



このイチョウの樹は
我が家から15mくらい離れたところにある。
振り返れば、子供の頃から
このイチョウの樹はあった。
秋の台風一過には
よく道に落ちている
この実を拾いに行ったもんだ。
てことは、この樹は
わしのご幼少の頃から
今までずっと眺めてきたわけだ。
小学生の頃、
自転車で思いっきり転んで
泣きながら帰ってきたことや
近所の友達と
日が暮れるまで
遊びまわっていたこと、
中学生になって
クラブで毎日へとへとになって
帰ってきていたこと。
多感だった高校生。
4年間留守にしていた大学生。
新しいスーツを着て
通勤をはじめた社会人。
そのうち
近所をランニングするようになって、
最近は
どうやら仕事が忙しいらしい。
ほぼこれまでの
わしの人生を眺めてきたわけだな。

やけに今夜はこのぎんなん、
ほろ苦いや。


写経

2007年11月14日 23時21分48秒 | 最近の出来事
写経道場はさすがに静かだ。
受付を済ませて、
写経部屋に通された。
作法などを説明してくれる人も、
ひそひそ声だ。

部屋の受付で、
まず身体を浄化するという

「丁子」

の実を口に含む。
マッチ棒くらいの太さで、
長さは1cm程度の茶色い実だ。
かすかな味が口に広がる。
これは成分を摂取すると同時に、
口に含むことによって
あまりしゃべらないようにという配慮なのではないだろうか。
ふすまを開けると数人が座っていた。
最後部に置かれた香像をまたいで入場。

席は椅子と正座の2種類あるが、
迷わず正座を選んだ。
その方が風情があるやんな。
座卓に置かれた心得を読み、
心静かに備え付けの墨を磨(す)り始める。
それにしても墨を磨るなんて何年ぶりだろう。
どれくらい磨れば墨になるのかもよくわからない。
適当に磨って、
緊張の一文字目「摩」に筆を落とした。
よしよし、
この濃さで十分だ。
見本を透かしてひと文字ひと文字に心を籠めて書き進めていく。
下手でも、
線の一本ずつを丁寧に描いていくのがコツやね。
それと姿勢。
ぴんと背筋を伸ばして、
筆を立てると不思議に線が整っていく。
そして3行ぐらい書き進めたところで、
来た来た来たあ~。
脚の感覚が徐々に消えていき、
その後次第に痛みが増幅していく。
5行目くらいで耐え切れなくなった。
一度お尻を浮かせてみた。
ただそうしてじっとしているのも変なので、
中腰で
追加の墨を磨ったり、
窓の外の庭を眺めたりしてみた。
あとで分かったが
ジーンズをはいていったので
正座時に膝の裏でしわになり
それがこすれて
傷になってしまったようです。
それがこれ。


ちょっと見苦しかったかな?

その後は、
一行ごとにそれをしながら約一時間半。
最後の「経」を書き終えたときには、
目が疲れ、腰が疲れ、脚の感覚もおかしくなっていたけど、
不思議と心は澄んでいたな。
よく出てきた文字は「空」と「無」。
前半は比較的易しい文字だったが、
後半は難しい文字がたくさんあった。
初めて書く漢字もいくつかあった。
筆に墨をつけるので、
へんとつくりを分けて書くことが多かったから、
漢字の成り立ちも幾つか気になった。

なぜ「婆」は波の下に女なんだろう。
世間の荒波を下で支えているからなのか。

また、「触」が角に虫なのは、
微かにふれるような意味なんだろうか、

「明」が日と月なのかはわかるが、
何故月の方が大きいのか
単なるバランスの問題?

みたいにね。

そしてまた作品全体を大きく眺めてみると、
最初はおっかなびっくりの筆遣いだったが、
中盤は結構うまく書けたかな。
しかし、
最後のほうはゴールが見えて少し雑になっていたな。
作品がこれ。



一枚の紙に記された文字の意味、
文字の形、
線の強弱が表すものは
その人の心の有様?
ま、そんなことをいちいち考えるのは、
般若心経の心である「空(くう)」に背くよなあ。

しかし楽しかった。
書き始めて一時間半。
ひとレースを終えたような充実感がありました。

次の正月には、書初めでもやってみたいなって
思っている今日この頃です。