おてんきぷらぷら

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澳門歴史市街地区②〔世界遺産〕

2017年07月16日 | travel abroad
7月14日~17日、ウィークエンド・アジアは、3泊4日のマカオ(澳門)ひとり旅へ。
陽が高くなるにつけ早くも全身、汗まみれ。ハンカチでは足らずタオルで顔を拭うように。ここまで、観光客であふれる"セナド広場"から、昔ながらのマカオの裏通りを進みますが、"世界遺産めぐり"は日本だけのブームなのでしょう。マイナーと思しき世界遺産構成資産見学は、日本人がチラホラすりばかりで、西洋の方もガヤガヤな中国大陸の皆さんも、めっきり姿を見なくなりました。観光客が少ないことは、逆説的にじっくり見学できるということで大歓迎。教会に中国屋敷にお役所建物と心置きなくじっくりと見学できました。よって気が付いたことがひとつ。世界遺産構成資産は、あるがままの維持管理が最重要なのでしょう。冷房施設は一切なく、レトロ感漂う昔ながらの扇風機が大活躍しているのでありました。それにしても暑い。


【聖ローレンス教会(聖老楞佐教堂)】[map:No.25]













1558年から1560年に間に建立されたマカオ三大古堂のひとつ。かつては海を臨む南湾の水辺にあり、ャ泣gガル人船乗りの家族はこの教会の階段に集まり、彼らの帰還を祈り待ち続けたことから、"風順堂"と呼ばれるようになりました。壮大かつ贅沢な建築の仕様は、新古典様式の造りですが、僅かにバロック調の装飾も感じられます。




【鄭家屋敷(鄭家大屋)】[map:No.27]













1869年以前に建てられた屋敷は、著名な中国の文豪・鄭観應の伝統的な中国式住居でした。複数の建物と中庭で構成されており、アーチ型の装飾に灰色レンガを使用したり、インド式の真珠貝の窓枠に中国式格子窓が取り付けられるなど、中国と西洋の影響による様式が混在しています。敷地面積は4000平方メートル、多い時で300名ほどが住んでいました。




【港務局(港務局大樓)】[map:No.26]













1874年、マカオの警察部隊を補強するためにインド・ゴアから派遣された連隊の宿泊施設として、イタリア人の建築家カッスートの設計で建築。ムガール帝国の建築要素を反映した新古典様式の建築です。現在は港務局のオフィスビルとして使われています。建物の三方面は回廊に囲まれ、風通しがよく、湿気や雨の多いマカオの気候に向いた設計となっています。