雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

赤ちゃんをさがせ

2012-07-19 19:47:58 | 

青井夏海著"赤ちゃんをさがせ"を読みました。
自宅出産の出張助産師の助手が主人公の3編から成る話です。

"お母さんをさがせ"
陽奈は出張助産師の聡子の助手をしています。
健康食品会社の社長の奥さんの出産を依頼されました。
家に行ってみると同じ頃に出産する3人の妊婦さんが
いました。
社長は跡継ぎにする男の子がどうしても欲しくて自分の
子が女の子で他の二人に男の子が生まれたら引き取って
自分の子として届けて育てたいといいます。
その手伝いをして欲しいと頼まれます。
三人に聞いてみるとそれぞれ名前と境遇を語ります。
誰が社長の奥さんなのかわかりません。
誰が奥さんなのかどうしてこの話に乗ったのかを
探していきます。

"お父さんをさがせ"
理帆と透の高校生のペアーから出産の依頼があります。
理帆の家族はいっしょに暮していても無関心で出産間際
なのに気づいていません。
透の両親は外国暮らしをしていっしょに住んでいません。
塾経営者の息子で理帆の家庭教師をしていた米村と
ブライダルコーディネーターの佃の二人が訪ねてきます。
理帆が知らせたのです。
二人とも理帆と結婚してもいいという勢いです。
なぜ理帆は二人を呼ぶようなことをしたのでしょう。

"赤ちゃんをさがせ"
聡子の別れた夫が登場します。
依頼されていた出産が次々とキャンセルされます。
水中出産をする宗教団体が非難されていてマスコミを
賑わせています。
それが影響しているのか元夫がいやがらせをしているのか
陽奈は調べ始めます。

そんなことあるはずないでしょうと思いながら読みました。
小説とは非現実的であっていいのですがなにか
すっきりと受け入れられない話です。

出張助産師って人達がいるのですね。
出産は病院というのが当たり前と思っていますが
家で出産することができるようです。
私は病院でなくて母の実家で生まれたと聞いています。
考えてみればちょっと前まで自宅で生むということは
普通だったわけですから昔は出張助産師は当たり前
だったのでしょうね。