雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

ルパンと怪人

2012-07-04 23:15:08 | 

モーリス・ルブラン著、南洋一郎訳"ルパンと怪人"を
読みました。
子供向けに翻訳されたものです。
でもルパンは子供向けの方がだんぜんおもしろいです。
手に取ってぱらぱらと見たらべシューの名が出てきた
ので借りる気になりました。
べシューは"バーネット探偵社"で登場する刑事です。
刑事でありながらルパンと仲がいいです。

ルパンを頼ってカトリーヌという女性がパリの家に
やってきます。
カトリーヌがルパンの所にいる時に電話がかかって
きました。
カトリーヌが姉夫婦と過ごしているルアーブルのラ・
バール・イ・バ荘で義兄が鳩小屋のある島で
撃たれて亡くなったという内容です。
電話をしてきたのは保養で居合わせたべシューです。
カトリーヌにルパンを紹介したのもべシューです。

大きな敷地に屋敷は立っています。
敷地内に川が流れています。
両親はおらず祖父も数年前に亡くなっています。
祖父は錬金術に打ち込んでいました。
弁護士に成功したと渡した金は本物でした。
近所の木こりが切り倒した木の下敷きで亡くなったり
その母親が脚立から落ちて亡くなったりおかしな
ことが続きます。
屋敷に押し入ったものがいたりカトリーヌが首を
しめられたりすることもおきます。
三本の柳が植え替えられています。
やがて祖父の遺言書が発見されます。
土地を柳の木を堺に分割するよう書かれています。
砂金のあることも書かれています。

やがて砂金がルパンによって発見されます。
この砂金がどこから出現したかは・・・

この話には大悪党は登場しません。
ちょっとばかり悪事をたくらんだものはいます。
でもルパンは罠に落ちて死に掛けています。
いつものことでもうだめだという時に助けてくれる
のは女性です。

べシューが登場するときのルパンが無報酬でいる
わけがありません。
最後はさらっと書かれていますが、袋を担いで
ルパンは退場します。
この袋には勝手に自分の報酬とした砂金が入っている
のは当然のことです。
ルパンが好きですし、刑事なのにルパンを見逃している
べシューも好きです。