黒田研二著"クレージー・クレーマー"を読みました。
スーパーのマネージャーと、万引き常習犯とクレーマーとの
戦いを描いたものです。
大型スーパーのディリータウンのマネージャの神山剛史は
マンビーというあだ名をつけられた万引き犯と、クレーマー
の岬圭祐に悩まされています。
防犯カメラが設置されているのにカメラをかいくぐって
店員のようなふりをしたりして大きなパソコンまでも
持って行ってしまう万引き犯を捕まえられずにいます。
クレーマーの岬はクレームーをつけるためにわざわざ
壊してまでクレームをつけてきます。
神山には近所でウェイトレスをしている美乃という
恋人がいます。
美乃が物が壊されたような無残な姿で殺されているのが
見つかります。
岬が美乃のストーカーをしていたことがわかります。
スーパーマーケットでの万引き、クレーマーとの
攻防を描いたものなんだと思って読み始めましたが
話は意外な方向へ向かいます。
なんだか心がどんより重くなってしまう話でした。
商店の万引き、クレーマー対応たいへんですね。
クレームをつけずにいられないというのは一種の
病気なんでしょうか。
岬は嫌がらせのためわざとやっているのでまた
ちょっとちがいます。
結末は意外なものでした。