柏葉幸子作、ささめやゆき絵の"牡丹さんの不思議な毎日"
を読みました。
童話です。小学校低学年向きだと思います。
ですので大人の読書にたえるかどうかはわかりません。
牡丹さんの一家、牡丹さん夫婦と中学生の娘の菫と
犬のフレディは引越しをしてきます。
家は温泉街から少し離れたところにあります。
もとはホテルとして使われていた建物です。
家族風呂に温泉を入れて入ったところおばあさんが
入ってきました。
このおばあさんは幽霊です。
生きていたときのことは忘れています。
ゆきやなぎさんと呼ばれることになりました。
家族の一員のようにゆきやなぎさんは暮しています。
近所のホテルから基という男の子が行方不明になります。
お母さんが再婚するのが嫌ないのです。
木が資のお父さんの姿になって資と暮し始めます。
妻と子を亡くして失意の夫が診療所の医者として
やってきます。
いつもは見えない橋が架かった時に人はそこを
渡ってしまうといいます。
橋が架かり医者とフレディは橋を渡ってしまいます。
しかし翌日赤ちゃんをおんぶした医者がみられました。
この赤ちゃんは向こうの世界から託されてきた子です。
このようなエピソードが綴られています。
人と人が交わる日常的な話です。
ゆきやなぎさんはどんな人だったのかわかって成仏
するのかと思いましたが最後までわからずそのまま
いついています。
ゆきやなぎさんは楽しいおばあさんです。
人間も不思議の世界の住人もいっしょになって
暮しています。